2013 Fiscal Year Annual Research Report
航空機LiDARデータを利用した森林管理システムの開発
Project/Area Number |
23580196
|
Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
松英 恵吾 宇都宮大学, 農学部, 准教授 (20323321)
|
Keywords | 航空機LiDAR / 森林資源モニタリング / 森林管理 / 森林計測 / 森林計画 / 森林評価 |
Research Abstract |
航空機LiDARデータによる樹木情報の計測手法と樹冠形状モデルを核とした単木単位での空間配置を考慮した成長予測モデルを組み合わせることで、広域を対象に詳細な単木情報を取得し成長予測までを行う総合的な森林資源管理システムを開発することを目的に研究を実施した。 本年度は前年度までの成果を元に開発したシステムをヒノキ列状間伐試験林、スギ密度試験林に適用し、実際の森林資源モニタリングに活用した。 1)検証データの追加調査-前々年(1.62ha、1703本)、前年(1ha、1321本)に加えてヒノキ列状間伐試験林1.1ha(1303本)、スギ密度試験林0.3ha(902本) の毎木調査、成長モニタリング検証用に樹幹解析を12本の個体について実施し、より多様な林相を対象とした精度検証を実施した。その結果、森林資源管理システムで必要な精度を満たしていることを確認した。 2)森林資源管理システムの応用-特に単木毎の成長環境に差がある列状間伐試験林を対象とし、間伐後の樹冠部の成長について航空機LiDARデータにより定量的に計測を実施した。その結果、伐採列に対する樹冠の伸長の動態を解明し、また、樹幹部の成長との関係についても検討を行った。無間伐区や残存列内の単木の成長についても解析を行い、比較検証することで列状間伐の効果についても一定のモニタリング成果を得ることができた。従来の手法では困難であった単木単位での成長モニタリングが可能であることを示し、本システムによる成長モニタリングの有効性を確認した。
|