2012 Fiscal Year Research-status Report
LCAに基づく土地利用影響評価による持続可能な食料・エネルギー生産システムの設計
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23580321
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Research Institution | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
Principal Investigator |
林 清忠 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター農業経営研究領域, 上席研究員 (40355475)
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Keywords | LCA / 土地利用 / 持続可能性 / 環境保全型農業 / バイオマス利用 |
Research Abstract |
LCAに基づく土地利用の影響評価手法を発展させるため、土地利用に関する現地調査と資料収集を行うとともに、インベントリ分析とデータベースの作成、シナリオベースの影響評価手法の検討を行った。 (1)インドネシア東カリマンタン、中部カリマンタン、南スマトラ等において、土地利用変化等に関する調査と資料収集を行った。土地利用変化の影響評価を実態に即して実施するため、東カリマンタンでは、コメ、トウモロコシ、大豆等を生産する大規模農園(フードエステイト)の導入に伴う土地利用変化の状況、中部カリマンタンでは失敗事例である大規模農地開発(メガライスプロジェクト)の近況を調査した。また、南スマトラにおいては、農業生産における集約度の概念を再考するため、オイルパームプランテーション内における森林の役割等を調査した。 (2)農業生産(フォアグラウンドプロセス)と肥料・農薬等の農業資材の製造(バックグラウンドプロセス)に関するインベントリデータ作成の作業を継続した。汎用的なフォーマットを用いてデータベース化を行った。 (3)シナリオベースの影響評価手法については、意思決定が結果にもたらす効果を検討するため、関連する方法論(評価対象範囲としてのシステムを拡張することにより、間接的な効果も考慮する方法等)を用いた評価を暫定的に実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画において平成24年度に実施予定の内容は、(1)土地利用に関する現地調査と資料収集、(2)インベントリデータの作成、(3)シナリオベースの影響評価手法の検討である。研究実績の概要の箇所で述べたように、(1)から(3)の研究内容に関する当初の目的はほぼ達成されており、本研究課題はおおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに実施した理論的検討、現地調査、データベース作成等をとりまとめ、それらに基づいて持続可能な食料・エネルギー生産システムの設計を行う。まず、土地利用に関する補足の現地調査と資料収集を行うとともに、関連するインベントリデータの作成を進める。また、シナリオベースの影響評価手法を引き続き検討し、土地利用の直接・間接の影響を評価する方法を発展させる。さらに、以上に基づき、持続可能な食料・エネルギー生産システムの設計を試みる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究課題の推進のため、次年度の研究費は交付申請時の計画通り使用する。なお、次年度使用額98,343円は研究費を効率的に使用して発生した残額であり、次年度に請求する研究費と合わせて研究計画遂行のために使用する。 具体的には、物品費は、LCAや生物多様性・生態系サービスに関する図書、LCAに関するソフトウェアの購入等に使用する予定である。 旅費は、インドネシアでの補足調査、国内における土地利用に関する調査、LCAに関わる国際会議への参加等に用いる計画である。 この他、学会参加費、調査の際のレンタカー代等に使用する予定である。
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Research Products
(7 results)