2013 Fiscal Year Annual Research Report
地域資源を活用したヒートアイランド現象抑制型舗装の研究
Project/Area Number |
23580329
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
石黒 覚 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (30137244)
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Keywords | 遮熱性舗装 / 路面温度 / リサイクル材 / 充填モルタル |
Research Abstract |
本年度は、前年度の研究成果の取りまとめと発表、ならびに、新たに環境負荷低減型モルタルの有効性確認の実験を実施した。研究成果の発表内容は次のようになる。前年度に実施したかわら破砕材、陶磁器破砕材、ガラスカレットなどの廃棄物を活用した遮熱性舗装について、試験舗装の夏季の路面温度低減効果を調べた結果、これらの材料を使用した遮熱性舗装は、アスファルト舗装に比較して夏季の路面最高温度を大きく低減できることがわかった。この研究成果は、平成25年8月に開催された国際会議において「Heat Control of Pavement Surface Temperature Using Recycle Material」と題して、研究代表者が発表した。また、かわら破砕材、陶磁器破砕材、ガラスカレットなどを細骨材として利用した場合のモルタルの特性、および試験舗装における滑り抵抗性などの結果について、平成25年11月に開催された国際会議において「Study on physical properties and usability of some selected recycled fine aggregate」と題して、研究室の学生が発表した。また、高炉スラグ微粉末とかき殻を利用した環境負荷低減型モルタルの実験を実施し、このモルタルの強度発現、ならびに、このモルタルを充填したアスファルト供試体による室内照射試験を行った。この結果、このモルタルは普通セメントを用いた場合に比べて表面色が明るくなり、温度低減効果が大きくなる特性を有し、遮熱性舗装の充填モルタルとして適していることがわかった。この研究成果の一部は、平成25年11月に開催された農業農村工学会京都支部研究発表会において「副産物を利用した環境負荷低減型モルタルの強度特性」と題して、研究室の学生が発表した。
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Research Products
(4 results)