2013 Fiscal Year Annual Research Report
周産期における新生子牛と母牛の福祉性、特に健康性の評価
Project/Area Number |
23580378
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Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
植竹 勝治 麻布大学, 獣医学部, 教授 (00312083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 智夫 麻布大学, 獣医学部, 教授 (40130893)
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Keywords | 家畜管理・福祉 / 健康性 / 自然哺乳 / 免疫移行不全 / ウシ / 新生子牛 / 敷料 / 品種差 |
Research Abstract |
自然哺乳の黒毛和種子牛では免疫移行が良好であるのに対し、人工哺乳の乳用子牛の約40%、交雑種肉用子牛の約25%が免疫移行不全(FPT)と報告されている。また、前述の実験の中で、分娩房の少ない敷料がホルスタイン種子牛の起立と受乳を阻害することを確認した。そこで、敷料を増やしてその効果を確認し、自然哺乳の黒毛和種との免疫移行の比較も行った。敷料少量分娩房条件(厚さ約6 mm:HT群)に、敷料(おが屑)増量分娩房条件(厚さ20 mm:HD群)を加え、出生後6時間、母子を同居させた。出生48時間後に子牛から採血し、血漿IgG濃度とコルチゾール濃度を測定した。また、敷料少量の自然哺乳の黒毛和種子牛(JBT群)からも採血した。 FPTの子牛割合は、HT群4/8、HD群2/8、JBT群1/5であった。IgG濃度(mg/mL)は、HT群11.8±8.7に対して、HD群31.7±22.8(P < 0.05)、JBT群34.5±26.4(P = 0.12)と高値を示した。コルチゾール濃度(ng/mL)は、HT群8.3±10.9に対して、HD群7.9±7.2 (P = 0.94)、JBT群13.5±14.8 (P = 0.48)であった。子牛の血漿IgG濃度に対する敷料増量の効果と品種間差が示唆された。
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Research Products
(1 results)