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2013 Fiscal Year Annual Research Report

蝸牛におけるグルタミン酸関連分子ならびに神経栄養因子の動態の解明

Research Project

Project/Area Number 23580401
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

齋藤 正一郎  岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (60325371)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 阿閉 泰郎  岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (90151084)
Keywords蝸牛 / プロサポシン / グルタミン酸トランスポーター / グルタミン酸レセプター / RT-PCR / In situ hybridization / ラセン神経節細胞 / 有毛細胞
Research Abstract

聴覚受容器「蝸牛」は、ヒトにおいては他者との協調関係を築くのに、動物においては 外敵から身を守るとともに捕食のためにも重要な器官であり、グルタミン酸がシグナル伝達において主要な働きをしていることが強く示唆されている。一方、グルタミン酸関連分子の発現性や局在性については、蝸牛は側頭骨内にあり美しい組織標本を得ることが難しいことも相まって、未だ不明な点が多い。本研究では、正常および損傷治癒過程の蝸牛におけるグルタミン酸関連分子ならびに神経栄養因子プロサポシンの挙動について、形態学的に解明することを目的とする。
前年度まではグルタミン酸関連分子のうちグルタミン酸をシナプス小胞へと詰め込む小胞性グルタミン酸トランスポーターの発現性ならびにその局在、またAMPA型、Kainate型、NMDA型のグルタミン酸レセプター発現様式について検討してきた、本年度は計画通り、神経栄養因子プロサポシンの発現性について検討した。プロサポシンは転写の際に選択的スプライシングを受け、齧歯類では9塩基の挿入の有無により2種類のmRNAが合成されているが、それらの機能的相違については不明である。蝸牛での詳細のため、まずプロサポシンを活発に分泌していると考えられている脈絡叢におけるプロサポシンの発現様式について検討した。結果、脈絡叢は9塩基の挿入のないPro+0 mRNAを優勢に合成するという特性を持ち、また脳脊髄液へと分泌されている分泌型プロサポシンはPro-0 mRNAに由来するのではないかと考えられた。蝸牛においては血管条からプロサポシンが分泌されているという実験結果と合わせると、プロサポシンによる蝸牛の損傷治癒を検討する上での有用な事実を解明することができた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2014 2013 Other

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Differential expression of the alternatively spliced forms of prosaposin mRNAs in the rat choroid plexus.2014

    • Author(s)
      Saito S., Saito K., Nabeka H., Shimokawa T., Kobayashi N., Marsuda S.
    • Journal Title

      Cell Tissue Res.

      Volume: 356 Pages: 231-242

    • DOI

      doi: 10.1007/s00441-013-1773-9.

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Decrease in prosaposin in the dystrophic MDX mouse brain.2013

    • Author(s)
      Gao H., Li C., Nabeka H., Shimokawa T., Kobayashi N., Saito S., Wang Z.Y., Cao Y., Matsuda S.
    • Journal Title

      PLoS One

      Volume: 8 Pages: e80032

    • DOI

      doi: 10.1371/journal.pone.0080032.

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] NeuN immunoreactivity in the adult brain of Xenopus laevis.

    • Author(s)
      Shouichiro Saito, Yasuro Atoji.
    • Organizer
      第119回日本解剖学会総会・全国学術集会
    • Place of Presentation
      栃木

URL: 

Published: 2015-05-28  

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