2013 Fiscal Year Research-status Report
飼育動物および野生動物を用いた環境および健康モニタリング法の検討
Project/Area Number |
23580430
|
Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
小林 眞理子 (望月 眞理子) 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 教授 (50409257)
|
Keywords | 生物モニタリング |
Research Abstract |
1)試料採取の状況:有用な試料を集めることが、本研究においては最重要課題である。現在までに、100例を超える家畜由来の試料を得た。また、人の尿試料を70検体近く収集を終えている。従って当初予定していた動物の検討だけにいとどまらず、人との比較もできるような体制が整ってきたと考えられる。 2)具体的な研究内容 2-1)健康指標:ウマ、ウシの血清に関して、元素分析は、ほぼ終了し、その成績より2報、国際紙に投稿中である。現在、血清の生化学的分析を進めており(外部委託)、元素の成績と合わせて検討をしている。 2-2)環境指標:グループ分けされた動物集団の汚染状況を検討するためのカワウのミトコンドリアDNA解析がほぼ終了した。現在、解析中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1)各種試料が潤沢に収集できたことから、研究に進展が期待できる。 2)成果発表に関して:平成26年度における発表論文は6報であった。ただし、内2報は、平成24年度の実施状況報告書にin pressにて報告したが、頁番号が付加されたので本報告書で再度記載したもので、細菌に関する1論文は、本研究に関連しないものである。しかし、本研究に関連するものとして現在2報を投稿中、発表準備中のものが3報あり、研究と発表が順調に行われていると考えられる。 以上のような状況から、研究はおおむね順調に進展していると考えられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
1)本年度は、本研究の一つの課題である非侵襲的に採取することができる尿や被毛試料を使用して、健康状態の把握や環境汚染を反映するような指標作成を目指す。すでに、平成26年4月までに、60検体の人の尿試料を得ている。ネコの尿で得られた知見を参考にしながら、研究を進める予定である。8月までに分析を終了させる予定である。 2)馬の血清分析に関しては、ほぼ終了したので、蹄の分析を進め疾病との関連を観察する。 3) DNAによる分類と汚染を絡めた研究がほぼ終了したので本年度は、これを学会や雑誌投稿の形で発表する予定である。 その他、積極的に成果を発表していく予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成26年4月からの新しい教育棟へ移転を控えた年であったため、物品購入を控えざるをえず、研究費を次年度に繰り越すこととなったため。 新しい施設には、準備されていないが、研究に不可欠なものを購入していく予定である。例えば、本研究には高グレードの水が必要であるが、蒸留水装置などが無いので検討したい。
|
Research Products
(10 results)