2016 Fiscal Year Annual Research Report
Biological monitoring using animals
Project/Area Number |
23580430
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Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
小林 眞理子 (望月眞理子) 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 教授 (50409257)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2017-03-31
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Keywords | 生物モニタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請の研究目的は、飼育動物や野生動物を用いた生物モニタリングであった。研究期間中、種々のモニタリングに関する発表を行った。昨年度、ウマ血清中サイロキシンとヨウ素濃度の地理的な影響(Environ Monitor Assess,188,226,2016)に関して、発表を完了している。この研究成果に関係するものとしてヨウ素と同族元素である臭素を検討した。結果、ヨウ素と拮抗する動態を捉えることができた。臭素は、その必須性が長いこと検討されてきたのにかかわらず、研究によって結果が種々であった元素である。2014年にMcCallら(Cell, 157,1380-1392)により、その必須性が確認されたが、飼育動物や野生動物などの動物においての報告が未だ少ないのが現状である。生体内でのヨウ素との拮抗作用が得られたことは、報告事例の少ないこの元素の研究における一知見となると考えられた。成果に関しては、現在雑誌(Environ Monitor Asess)に投稿中である。また、上記で得られたウマ血清の各種血液生化学性状に関して昨年度に発表を終了(J Equine Vet Sci, 2016, 1-6)しているが、例数を増やして検討し、多変量解析による解析を行った。地域的な差や品種による差が得られており、現在投稿の準備を行っている。研究実施計画で記載した非侵襲的な取り組みとして、被毛や蹄中の元素分析に関しては、研究機関内ではサルの毛を利用したもの(Bull Environ Contam Toxicol, 89,577-579,2012)のみが研究成果として発表されている。血液中の元素との関連を観察したかったため飼育動物の血液分析を優先したが、今後、これらの分析を行っていく予定である。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] 公衆衛生学的注意事項2016
Author(s)
望月眞理子
Organizer
第9回動物介在教育・療法学会学術大会
Place of Presentation
日本獣医生命科学大学(東京都武蔵野市)
Year and Date
2016-10-29 – 2016-10-30
Invited
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