2011 Fiscal Year Research-status Report
温室効果ガス3成分同時自動分析法高度化に関する研究
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23580465
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Research Institution | National Institute for Agro-Environmental Sciences |
Principal Investigator |
須藤 重人 独立行政法人農業環境技術研究所, 物質循環研究領域, 主任研究員 (40354071)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 温室効果ガス / 自動ガス注入装置 / 三成分同時分析 / 簡易型窒素精製装置 / メタン / 一酸化二窒素 / 二酸化炭素 |
Research Abstract |
1.ガス試料自動注入法の新規開発については、(1)ガスタイトシリンジは、従来手動注入で蓄積してきた実績を基に、最も信頼性が高く、ランニングコストも低いバルコ社のPS-A型シリンジ(2ml)タイプを採用した。(2)ガス試料として使用するバイヤルビンは、汎用かつ低コストである日電理化硝子(株)製のSV-15型硝子バイヤルとマルエム(株)製のブチルゴム栓を採用した。また、穴あきキャップはサンプル情報格納用ICタグを埋め込むため、中国・深セン市の工場において特別使用かつ低価格で製作した。ICタグは凸版印刷(株)製を採用した。(3)従来の自動注入器の処理個数(40個)以上を1度の前準備において、処理できる仕様とする。試料搬送機構は、従来の試料ビン固定式(ターンテーブル上にビン装着)をやめ、試料ビンを試料注入ホルダーに搬送する方式に改めた。(4)自動注入のシークエンシャルプログラム(試料処理手順設定機構等)は、できるだけ簡便なものとし、ガスクロマトグラフの製作メーカーに依存しない機構とした。2.簡易型窒素精製装置開発については、窒素・酸素分離膜(宇部興産製)2台と微量酸素除去のための白金触媒燃焼管、モレキュラーシーブ管による水分除去および活性炭充填管による炭化水素除去等の組み合わせにより、99.999%以上の純度の窒素ガス生成に成功した。この成果については、既に特許出願(圧縮空気を用いた超高純度窒素ガス精製法)(特願2011-258366)出願日2011.11.26)行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
ガス自動注入装置については、動作に問題のない試作品が完成した。ボンベフリーの窒素ガス精製については、試作品により十分な純度が得られ、特許出願もなされた。
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Strategy for Future Research Activity |
ガス自動注入装置の動作の耐久性確認と、ICタグを使用した、読み書き機構の開発。キャピラリーカラムによる三成分同時分析法の開発を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ガス流路切り替え機構バルブ制御機構開発のためのバルコ社製バルブ等の物品購入。シークエンシャル機構開発のための治具試作等を中心に使用。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Mitigation of methane emissions from paddy fields by prolonging midseason drainage2011
Author(s)
M. Itoh, S. Sudo, S. Mori, H. Saito, T. Yoshida, Y. Shiratori, S. Suga, N. Yoshikawa, Y. Suzue, H. Mizukami, T. Mochida, K. Yagi
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Journal Title
AGRICULTURE ECOSYSTEMS & ENVIRONMENT
Volume: 41(’3-4)
Pages: 359-372
Peer Reviewed
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