2013 Fiscal Year Annual Research Report
5,5-スピロケタールを有する海産ポリケチド・アスコスピロケタールの合成研究
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23590016
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
宮岡 宏明 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (10231622)
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Keywords | 合成化学 / 薬学 / スピロケタール / ポリケチド |
Research Abstract |
著者は、アスコスピロケタールAの構造の解明を目指し、その合成研究を継続的に行っている。これまでに、D-(+)-リンゴ酸から9工程でC-7~C-11セグメントであるスルホンを合成し、さらにL-(+)-酒石酸から12工程でC-1~C-6セグメントであるヨーダイドを合成し、両セグメントのカップリング、酸化的脱スルホン化により、ケトンとし、保護基の酸加水分解により5,5-スピロケタールとし、転位反応を用いた第四級炭素の構築、分子内エーテル化反応等により、テトラヒドロフラン環を構築し、アスコスピロケタールAの三環性セグメントに相当する化合物を合成している。しかし、C-1~C-6セグメントとC-7~C-11セグメントのカップリング及び酸化的脱スルホン化は、収率及び再現性に問題があり、これらの方法を用いて大量合成を行うのは困難であった。 まず今年度は、昨年度に引き続き、三環性セグメントの合成法を大量合成に耐えうるものに改良することを検討した。両セグメントのカップリングの位置やカップリング法などを種々検討したところ、1,3-ジチアンを用いてC-6、C-7位間で結合させる合成法が比較的収率も良く、再現性も良好であることを見出した。本方法を用いることにより、三環性セグメントの合成を行った。 昨年度、C-12~C-16セグメントの合成法を確立することができたので、次に、C-1~C-11に相当する三環性セグメントと、C-12~C-16セグメントとの結合を行うにはどのような方法が良いか、モデル化合物を用いて、カップリング方法及び保護基の脱保護等を検討した。三環性セグメントの代わりにテトラヒドロフルフラールから合成したモデル化合物を用いて、薗頭カップリングによる結合及び保護基の選択について検討を行った。
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