2013 Fiscal Year Annual Research Report
赤血球中葉酸類の超高感度定量法の開発とその臨床応用
Project/Area Number |
23590044
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
和田 光弘 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40295093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 憲一郎 長崎国際大学, 薬学部, 教授 (30039656)
高村 昇 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (30295068)
池田 理恵 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40513312)
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Keywords | 葉酸 / LC-MS/MS / ヒト全血 |
Research Abstract |
本研究計画の最終年度は、共同研究者から提供を受けた健常人血液試料 (n=479) 中の葉酸類(葉酸、FA;テトラヒドロ葉酸、THF;5-メチルテトラヒドロ葉酸、5-MTHF;5-ホルミルテトラヒドロ葉酸、5-FTHF)の定量を行った。その結果(中央値、括弧内は第1四分位点、Q1および第3四分位点、Q3)は、5-MTHFで477検体から186.0 nM (Q1=121.27 nM, Q3=246.06 nM)、5-FTHFで455検体から 3.61 nM (Q1=2.15 nM, Q3=6.21 nM), FAで399 検体から13.82 nM (Q1=3.48 nM, Q3=7.31 nM)および THF で353 検体から 13.82 nM (Q1=7.88, Q3=45.27 nM) であった。本結果は全血中総葉酸の内、5-MTHFがその主要な成分を占めており(割合79%)、これは既報(85.9%)と一致していた。 研究機関を通してヒト全血中4種の葉酸類の定量が可能なLC-MS/MS法を開発することができた。本法は全血中葉酸類の定量に十分な感度(LOD at S/N=3:0.13-1.10 nM)を有しており、正確さおよび日内・日間測定精度などのバリデーションも良好であった。本法は簡便かつ迅速であり、日常分析における総葉酸類の定量に有用であるのみならず、5-MTHFおよびTHFの定量が可能であったことから、葉酸代謝酵素の1つであるMTHFR変異のスクリーニングにも適用可能であると考えている。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Determinants of homocysteine concentrations in mother and neonatal girl pairs2013
Author(s)
Y. Sekitani, N. Hayashida, T. Ikeoka, A. Yoshida, M. Nakazato, M. Wada, A. Fujita, A. Matsuo, T. Miyamura, M. Obama, K. Nakashima, T. Maeda, H. Masuzaki, N. Takamura
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Journal Title
Clin. Chem. Lab. Med
Volume: 3
Pages: 1-4
DOI
Peer Reviewed
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