2013 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄亜熱帯植物由来の新規抗ウイルス活性化合物の探索研究
Project/Area Number |
23590130
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
松浪 勝義 広島大学, 医歯薬保健学研究院(薬), 教授 (70379890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 英昭 広島大学, 医歯薬保健学研究院(医), 名誉教授 (00107385)
杉本 幸子 広島大学, 医歯薬保健学研究院(薬), 講師 (60549012)
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Keywords | 配糖体 / トリテルペン |
Research Abstract |
活性物質を見出した沖縄産植物モクレイシMicrotropis japonicusについて、未解析分画について更なる化学成分の探索を行った。 本植物には 特徴ある成分として2-ethyl-2,3-dihydroxybutyric acidがエステル結合した配糖体が多く含まれており、多数の関連化合物を単離したが、平面構造はそれぞれNMR, IR, MS, UVなどのスペクトルデータから明らかにすることができたが、絶対配置の決定はNMRなどのスペクトルデータだけでは不十分であった。一連の化合物について、種々の条件検討の結果、グルコシド配糖体の一つが良結晶を与えたためX線結晶構造解析により、相対立体配置を確定することができた。残る糖部分を加水分解後に旋光度検出器を用いたHPLC分析により、その溶出時間および旋光度の符号が標品の分析結果と一致したことから、絶対配置を明らかにすることができた。そのほかに単離した新規化合物で2-ethyl-2,3-dihydroxybutyric acidを持つ化合物については、同植物から単離されていること、また、glucoseにエステル結合しており、ジアステレオメリックな効果が及ぶことなどから考えて、同一の絶対配置を有すると推定している。 これらの研究成果は本年度にPhytochemistry 87 140-147 (2013) およびAmerican Journal of Plant Sciences, 2013, 4, 1954-1959 に投稿し受理された。
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Research Products
(4 results)