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2011 Fiscal Year Research-status Report

消化管のビタミンA貯蔵細胞の形態と機能

Research Project

Project/Area Number 23590228
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

妹尾 春樹  秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90171355)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉川 究  秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90400481)
目崎 喜弘  秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40431621)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
KeywordsビタミンA貯蔵細胞
Research Abstract

消化管(粘膜固有層)にビタミンA貯蔵細胞が存在することを明確にすることができた(Haruki Senoo, Yoshihiro Mezaki, Mayako Morii, Taku Hebiguchi, Mitsutaka Miura and Katsuyuki Imai: Uptake and storage of vitamin A as lipid droplets in the cytoplasm in cells in lamina propria mucosae of rat intestine. submitted to Cell Biology International)。この細胞はビタミンAを腸管の内腔側からも大循環の血流の側からも取り込み、脂質滴として細胞質に貯蔵できることを解明することができた。細胞の微細形態は肝臓にある星細胞(ビタミンA貯蔵細胞)によく似ていた。この成果の上でこのビタミンA貯蔵細胞を、生化学的、分子細胞生物学的に解析し、機能を明らかにする。すなわち、ビタミンAや脂肪の吸収・貯蔵機能や免疫監視、コラーゲン等の細胞外マトリックスの合成・分泌と分解の機能を解明する。これによって、メタボリック症候群やクローン病、潰瘍性大腸炎等の炎症性腸疾患の原因解明と治療可能性への道への一助になることと思われる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

上述のように消化管(粘膜固有層)にビタミンA貯蔵細胞が存在することを明確にすることができ(Haruki Senoo, Yoshihiro Mezaki, Mayako Morii, Taku Hebiguchi, Mitsutaka Miura and Katsuyuki Imai Uptake and storage of vitamin A as lipid droplets in the cytoplasm in cells in lamina propria mucosae of rat intestine. submitted to Cell Biology International)、現在国際誌に投稿中の段階まで研究を進めることができたため。

Strategy for Future Research Activity

コラーゲン等の細胞外マトリックスの合成と分解系の研究および免疫監視機能をToll like 受容体やneonatal Fc receptor for IgGなどの分子のタンパク質および遺伝子発現レベルの解明によって明らかにする。今後の計画によって得られた細胞を用いてコラーゲンの合成活性を解析する。精製した細菌性コラゲナーゼを用いて、培養細胞のコラーゲン合成活性を解析し、SDS-ポリアクリルアミド電気泳動法によって合成・分泌されるコラーゲンの分子種を明らかにする。コラーゲン遺伝子発現をRT-PCR等によって解析する。細胞外マトリックスの分解系である、マトリックスメタロプロテアーゼの活性を培養液、細胞層それぞれに定量する。ゼラチンザイモグラフィー、in situザイモグラフィーを駆使して活性を検出し、各マトリックスプロテアーゼの遺伝子発現をRT-PCR等によって解析する。これによって本細胞の消化管粘膜固有層におけるコラーゲン等の細胞外マトリックスのホメオスターシスに対する関与、ひいては腸管の線維化への関与を明らかにできる。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度も生化学および細胞生物学、分子生物学、電子顕微鏡学、免疫蛍光法の手法を駆使して研究を進めるため、それぞれの試薬、消耗物品の購入に研究費を使用する計画である。また、すでに成果がまとまりつつあるので、専門雑誌への投稿および別刷のために研究費を使用予定である。さらに、専門の学会で研究発表するために旅費を必要とする。

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Published: 2013-07-10  

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