2013 Fiscal Year Annual Research Report
閉経後高血圧の新しい発症経路の解明:AT1受容体・RGS・SPLの相互作用解析
Project/Area Number |
23590296
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
木村 定雄 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40134225)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西山 眞理子 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00092081)
碓井 宏和 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90375634)
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Keywords | 閉経後高血圧 / アンジオテンシン / アンジオテンシン受容体 / RGS / スピノフィリン |
Research Abstract |
1)RGS蛋白質による血管作動性受容体シグナルの抑制効果:血管作動性ペプチドであるアンジオテンシンII 受容体AT1を293T細胞に安定発現した細胞を作成した。AT1a受容体シグナルに対するR4ファミリー蛋白質(RGS1、RGS2、RGS3、RGS4、RGS5、RGS8、RGS16)の抑制効果の比較を行った結果、AT1受容体シグナルはRGS3とRGS8がRGS2と同等以上に強力に抑制効果を示した。 2)各RGSのN末端部欠損変異体の抑制効果の検討: N末端部を欠損したmycタグ付きのRGSドメイン部のみの変異体を作製した。AT1a受容体シグナルについて、N末端部欠損のRGS蛋白質ドメイン部の抑制効果を全長RGSと比較した。その結果、RGS2全長では強力な抑制作用を示すが、N末端部のないRGS2ドメインは著しく減弱した。一方、RGS3ドメインおよびRGS8ドメインは全長の抑制と同程度に強力に抑制した。 3)RGS8ドメインとRGS4ドメインのキメラ変異体の抑制効果の解析: 昨年度、RGS8ドメインがなぜ強力にAT1受容体シグナルを抑制するかを解明するために、抑制効果の小さいRGS5ドメインとのキメラ蛋白質を作製し、RGSドメイン部を3分割し、RGS8ドメイン変異体(885、858、588)およびRGS5ドメイン変異体(558、585、855)を作製した。AT1a受容体に対する各ドメインのキメラの抑制効果は、RGSドメイン885は抑制活性が弱く、RGSドメイン558は活性が強かった。(858、588)はRGS8、(585、855)はRGS5とほぼ同じであった。つまり、RGS8ドメイン部の3番目の一番C末端部が大切であることが判明した。今年度は、さらにその効果を確認するために、RGS8ドメインとRGS4ドメインのキメラを作製し、同様にキメラの抑制効果を解析した。その結果、884は抑制が弱く、448は抑制効果が強かった。以上より、RGS8の抑制の強さは、RGS8ドメインの3種類のエクソンのうち、最もC末端部のエクソン部が重要であることが判明した。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Brefeldin A is an estrogenic, Erk1/2-activating component in the extract of Agaricus blazei mycelia.2013
Author(s)
Dong S1, Furutani Y, Kimura S, Zhu Y, Kawabata K, Furutani M, Nishikawa T, Tanaka T, Masaki T, Matsuoka R, Kiyama R
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Journal Title
J Agric Food Chem
Volume: 61
Pages: 128-136
DOI
Peer Reviewed
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