2013 Fiscal Year Annual Research Report
カチオンチャネルタンパク質の分解制御とその破綻による細胞異常
Project/Area Number |
23590312
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
村木 克彦 愛知学院大学, 薬学部, 教授 (20254310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
波多野 紀行 愛知学院大学, 薬学部, 講師 (50454319)
鈴木 裕可 愛知学院大学, 薬学部, 助教 (00581026)
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Keywords | TRPチャネル / 転写 / タンパク分解 |
Research Abstract |
TRPVおよびTRPM型カチオンチャネルの分解・発現制御機構について検討し、以下の結果を得た。各種ヒト細胞に発現するTRPVおよびTRPMチャネルについて検討し、ヒト末梢神経由来神経細胞を神経型細胞に分化誘導させるとTRPM型カチオンチャネルの発現が上昇することを発見した。またこのTRPM型カチオンチャネルの活性は、シクロオキシゲナーゼ(COX)阻害薬のジクロフェナック(Dic)により効果的に抑制された。しかし他のCOX阻害薬はTRPM型カチオンチャネルに無効でった。さらにDicはTRPV型カチオンチャネルには無効であった。このことからDicは選択的にヒトTRPM型チャネルを抑制すると考えられる(論文投稿中。平成25年度 日本薬学会東海支部大会発表済み)。今後、このTRPM型カチオンチャネルの発現調節機構を詳細に検討する予定である。 その他、TRPA1型カチオンチャネルが薬理学的試薬として汎用されているNADPHオキシダーゼ阻害薬で、強力に活性化されることを見出した(Suzukiら、論文Revise中。H25年度 日本薬理学会総会発表済み)。この活性化にはTRPA1チャネル中のシステイン残基が重要であることも明らかにした。
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