2013 Fiscal Year Annual Research Report
形態形成における非コードRNAの機能とその作用機序の解明
Project/Area Number |
23590326
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
栗原 由紀子 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80345040)
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Keywords | 発生医学 / 非コードRNA / 転写調節 |
Research Abstract |
我々は、エンドセリン-1(ET-1)/ET-A受容体(ETAR/Ednra)シグナルが第1鰓弓では下顎のアイデンティティーを決定することを示してきたが、下顎の上顎化が見られるEdnra-/-にEvf2を発現させると、下顎歯槽骨遠位部と切歯の低形成が増強した。これは、whole mount in situ hybridizationでEdnra-/-胚の鰓弓遠位に僅かに残存していたHAND2の発現消失に起因していると考えられた。また、鰓弓におけるET-1/ETARシグナルの主要な核転写因子Dlx5/6はHAND2のエンハンサーに作用するが、そのDlx5/6とDlx5/6のエンハンサー、Evf2は相互にポジティブフィードバックループを形成していることを培養細胞とEvf2ノックインマウスの鰓弓の両方で示した。その作用メカニズムの一つとして、mI56iエンハンサーの一部のCpGのメチル化が関与している可能性が示唆された。さらに鰓弓のマイクロアレイの結果からパラスペックル蛋白のPSPC1に注目した。PSPC1はEvf2と複合体を形成することができ、in vitroではDlx5/6のエンハンサーを介して転写活性に作用し、強制発現系においてEvf2がパラスペックルの局在を変化させることを見いだした。これらによりEvf2が生体内でも、核内でパラスペックル蛋白に直接または間接的に結合して、転写調節などの機能に関与する可能性が示唆された。
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Research Products
(8 results)