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2012 Fiscal Year Research-status Report

Rap2ノックアウトマウスの表現型解析:病態との関連と分子基盤の解明にむけて

Research Project

Project/Area Number 23590366
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

苅谷 研一  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40263371)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 丸山 一郎  沖縄科学技術大学院大学, その他の研究科, 教授 (70426568)
吉見 直己  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30166996)
KeywordsRap2 / ックアウトマウス / 表現型
Research Abstract

Ras類縁分子Rap2のノックアウトマウスについては未だ報告がなく、独自に樹立して解析を進めている。集団行動解析装置でマウスに課す試験課題に依存してRap2ノックアウトマウスと同腹野生型マウスとの間で認知情動行動の差が見られたが、Rap2の上流・下流分子とヒト精神疾患の関係が報告されていることから興味深い。なお、行動面では、上記装置以外の条件でも多彩な個体間相互作用の差も見られている。次に、ノックアウトマウスで見られる子宮膣留水症はエストロゲン依存性アポトーシスの障害による膣開口不全に起因するとみて病理組織切片の解析を行ったが、通常のアポトーシス検出法では仮説を支持する知見は得られなかった。ただ、生殖関連では子宮膣留水症に加えて内性器の形態異常例や不妊例も少なからず見出された。最後に、ノックアウトマウスはリンパ節由来ヘルパーT細胞の分化異常を示すが、当初は、制御性T細胞に無関係かつT細胞受容体活性化誘導性細胞死に関係すると考えられるTh17以外のサブセットサイトカインの過剰分泌が見られた。しかし、細胞死を出来るだけ抑制し活性化誘導性増殖が続くよう実験条件を設定した場合、むしろノックアウトマウスでのサイトカインの分泌低下が見られた。これらの分化異常の実態解明のため、採取した細胞(ex vivo)でなくマウス自体(in vivo)で検証する予備実験を行ったが、断定的知見は得られていない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

集団行動解析装置は概観的な知見しかもたらさないと考えていたが、PCソフトウェアによる多彩な試験課題の作成と解析に習熟し、メーカーとの情報交換を通してソフトウェアの改訂にも寄与した。さらに網羅的テストバッテリーの複数のテストと同様の行動側面を同装置のミリ秒単位出力データから検討可能であることを見出したので、まず同装置で検出した異常を従来の手法で検証する方針に転換した。この点以外は当初の計画通り研究が実施されている。

Strategy for Future Research Activity

行動関連の解析は、集団行動解析装置で焦点を絞った側面について従来法で検証する方針で進める。生殖関連では、主に内性器の異常や不妊の原因解明のため病理学的解析や配偶子の機能解析を行い、膣開口不全との関連を検討する。免疫関連では、主にヘルパーT細胞の分化異常の原因がナイーブ細胞の異常か、メモリー型細胞のコミットメント異常か、あるいは両者かを検討する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

研究遂行上の必要に応じ研究費を支出した結果、当初予定額と執行額に差異が生じたが、研究計画自体に大きな変更がある訳ではなく、前年度の研究費も含め、予定通りに研究を遂行してゆく。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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