2013 Fiscal Year Annual Research Report
HGF誘導型上皮ー間葉系移行に対する微小管過アセチル化状態の影響に関する研究
Project/Area Number |
23590431
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
増田 友之 岩手医科大学, 医学部, 教授 (10199698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴崎 晶彦 岩手医科大学, 医学部, 助教 (20445109)
前沢 千早 岩手医科大学, 医学部, 教授 (10326647)
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Keywords | 分子病理 / 肝細胞癌 / HGF / MET / EMT |
Research Abstract |
HGF(hepatocyte growth factor)とそのレセプター系における肝細胞癌のEMT (epithelial mesencymal transtion)の作用を明らかにする目的で、肝細胞株を用いた細胞生物学的に解析を行った。HGF刺激下で、肝細胞癌のHDAC6発現抑制による効果を肝細胞癌培養細胞株4株を用いて検討した。HDAC6を発現抑制して、METの発現状態をwestern blot、real-time PCR、共焦点レーザー顕微鏡で評価した。HDAC6発現抑制により、METは膜表面で点状に凝集した。METの細胞内チロシンキナーゼリン酸化部位のリン酸化状態が亢進し、下流のMAPKの活性化が生じていた。細胞の浸潤・運動能はいずれの細胞でも低下したが、細胞の増殖能は予想に反して低下してた。HDAC6の発現抑制により、何らかのMAPKの不活化機構が働いている可能性が示唆された。そこで、共焦点レーザー顕微鏡による観察を行ったところ、リン酸化ERK1/2の核移行が阻害されている可能性が示唆された。核、細胞質フラクションに分離した蛋白質のwestern blotでも同様の結果が得られ。リン酸化ERK1/2の核移行が阻害されていた。この現象はERK1/2の核内移行にかかる微小管がHDAC6の発現抑制によりstabilizationした事が影響していると考えられた。 HGFの投与時cortactinの点状凝集が生じており、METの点状凝集と一致していた。このことはHGF刺激後のMETのinclusionに、cortactionと同様の機構が関与していることを示唆している。このシステムにはダイナミンを介するクラスリンエンドサイトーシスの系がHGF/METのEMTに関与している可能性を示唆していた。
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[Journal Article] A somatic mutation of the KEAP1 gene in malignant melanoma is involved in aberrant NRF2 activation and an increase in intrinsic drug resistance.2014
Author(s)
Miura S, Shibazaki M, Kasai S, Yasuhira S, Watanabe A, Inoue T, Kageshita Y, Tsunoda K, Takahashi K, Akasaka T, Masuda T, Maesawa C.
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Journal Title
J Invest Dermatol.
Volume: 134(2)
Pages: 553-556
DOI
Peer Reviewed
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