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2011 Fiscal Year Research-status Report

ヒト・マスト細胞に発現するNK細胞受容体KIR2DL4の解析

Research Project

Project/Area Number 23590437
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

片岡 竜貴  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20343254)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywordsマスト細胞 / NK活性 / KIR2DL4 / SCF
Research Abstract

本課題において、ヒトマスト細胞におけるNK細胞抑制性受容体KIR2DL4の発現およびその機能の解析を行っている。予定では平成23年度に予定されていたヒト培養マスト細胞におけるKIR2DL4の発現解析については、共同研究者(アメリカ国立衛生局)の都合により終了していない。これについては今年度に終了したい。一方、同じく平成23年度に予定されていたヒト培養マスト細胞のNK活性・IFNγ放出に対するKIR2DL4の機能解析については予定通り実験が進み、平成24年度に予定されていたヒト培養マスト細胞のSCF刺激に対するKIR2DL4の機能解析については予定以上に研究を進めることが出来た。具体的には、NK細胞に対しては促進的に働き、NK活性増大を行う抗KIR2DL4抗体MAB2238が、やはりヒト培養マスト細胞LAD2のNK活性を促進させると同時に、予想外にこうした細胞のSCF誘導性の反応を抑制することを示すことが出来た。この抗体は、マスト細胞をTh2からTh1にシフトさせるという興味深い効果があることを示しており、Th2反応偏倚により起こるとされるアレルギー疾患の制御に有用な抗体である可能性を示すものであろう。以上のように、研究はおおむね順調であり、今後も課題遂行に努めたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

全体として、おおむね順調である。予定では平成23年度に予定されていたヒト培養マスト細胞におけるKIR2DL4の発現解析については、共同研究者(アメリカ国立衛生局)の都合により終了していないが、ヒト病理組織内のマスト細胞におけるKIR2DL4発現解析はほぼ終了している。同じく平成23年度に予定されていたヒト培養マスト細胞のNK活性・IFNγ放出に対するKIR2DL4の機能解析については終了しており、予想通りの結果が得られている。本来は平成24年度に予定されていたヒト培養マスト細胞のSCF刺激に対するKIR2DL4の機能解析については、前倒しで実験が終了している。同時に遂行予定であったヒト培養マスト細胞のIgE刺激に対するKIR2DL4の機能解析も大部分が終了している。

Strategy for Future Research Activity

基本的には、予定通りに推進する。やや遅れ気味であるヒト培養マスト細胞におけるKIR2DL4の発現解析については、共同研究者(アメリカ国立衛生局)に一層の努力をお願いする。ヒト病理組織内のマスト細胞におけるKIR2DL4発現解析も残りを完全に終了させる。平成24年度に予定されていたヒト培養マスト細胞のIgE刺激に対するKIR2DL4の機能解析については、途中まで進んでいるが完全に終了させることを第一にする。これらの実験が予定通り終了し時間があれば、平成25年度に予定していたヒト培養マスト細胞におけるKIR2DL4刺激によるシグナル系の解析を開始する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

基本的に、当初の計画通りである。ヒト病理組織内のマスト細胞におけるKIR2DL4発現解析については、すでに試薬・物品が揃っており、研究費の追加使用は考えていない。IgE刺激に対するのKIR2DL4の機能解析に必要なIgE・ELISAキットは追加で購入し、ヒト培養マスト細胞におけるKIR2DL4刺激によるシグナル系の解析に必要な各種抗体も購入する予定である。いずれの実験でも培養マスト細胞使用がメインであるが、これに必要な試薬(StemPro34)およびサイトカイン(ヒト組換IL-6・ヒト組換SCF)を行う。また、各種実験・培養に必要なガラス機器・プラスチック機器も随時、購入する予定である。ここまでの成果について、各種学会で発表ないしは論文投稿が可能であり、これらに関する旅費・投稿料・別刷り代金も使用するつもりである。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ヒト・マスト細胞におけるKIR2DL4の役割2011

    • Author(s)
      片岡 竜貴
    • Organizer
      日本アレルギー学会総会
    • Place of Presentation
      東京(品川)
    • Year and Date
      2011年11月11日

URL: 

Published: 2013-07-10  

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