2013 Fiscal Year Annual Research Report
組織Q-FISH法による膵β細胞の同定と糖尿病におけるβ細胞のテロメア短縮の証明
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23590440
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
相田 順子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (80425678)
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Keywords | 2型糖尿病 / テロメア / Q-FISH / β細胞 / α細胞 / HbA1c / 加齢 / 老化 |
Research Abstract |
生活習慣病の1つである2型糖尿病では、β細胞がアポトーシスにより減少し、膵島機能を低下させている。テロメアは加齢とともに短縮し、癌や種々の老化に関連する疾患と深く関係していることから、β細胞の減少には選択的にβ細胞のテロメア短縮が過度に起きていると予想した。これを証明するために、対象として2型糖尿病例47例、対照群高齢者51例、青壮年31例、乳幼児22例の剖検例膵組織パラフィン標本を用いてQ-FISH法を行ない、膵各細胞群(外分泌細胞、膵島α細胞、膵島β細胞、導管、間質線維芽細胞、神経細胞)ごとにオリジナルテロメア長解析ソフトTissue Telo ver.3.1を用いて解析を行なった。なお、膵島α・β細胞は免疫蛍光法によりグルカゴンとインスリンの染色を行なってからFISHを施行した。その結果、糖尿病群では対照群に比しβ細胞およびα細胞のテロメア長はいずれも,短かった。また、β細胞のテロメアはHbA1cの値に負の相関を示した。また、各細胞群においては、神経細胞を除いては導管が最も長く、外分泌腺、膵島の順に長い傾向が見られた。年齢により、乳児から壮年層までの非糖尿病群の解析も行なうと、年齢により各細胞群のテロメアは短縮し、有意な回帰直線が引かれた。線維芽細胞のみ年齢によるテロメア短縮ははっきりしなかった。また、糖尿病群ではこれらの細胞群別テロメア長についても対照群よりも短かった。 以上の結果から、2型糖尿病では膵島β細胞およびα細胞のテロメアが短縮しており、β細胞の短縮が著明であったことから2型糖尿病の発症にテロメアが関わっていると考えられた。また各組織のテロメアが短縮しており、これらは年余に渡る高血糖状態による糖毒性などによる短縮の可能性が考えられた。
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[Journal Article] Beta Cell Telomere Attrition in Diabetes: Inverse Correlation Between HbA1c and Telomere Length.2014
Author(s)
Tamura Y, Izumiyama-Shimomura N, Kimbara Y, Nakamura K, Ishikawa N, Aida J, Chiba Y, Mori S, Arai T Aizawa T, Araki A, Takubo K, Ito H.
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Journal Title
Journal Clinical Endocrinology and Metebolism
Volume: 99
Pages: 印刷中
Peer Reviewed
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