2012 Fiscal Year Research-status Report
腸間膜NH細胞によるTh2非依存性N.brasiliensis感染排除機構の解析
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23590488
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
本間 季里 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (70307940)
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Keywords | IRF-4 / 蠕虫 / Th2 / NH細胞 |
Research Abstract |
IRF4遺伝子欠損マウス(IRF4KO)を用いることにより、Th2非依存的NB排除機構を見出すことができ、この排除機構のメカ二ズムにnatural helper細胞(NH細胞)が関与している可能性を検討している。平成24年度は1)Rag2/IRF4 DKOにおけるNB感染実験、2)NH細胞除去によるNB感染排除に対する影響を解析した。 験を行った。 1)Rag2/IRF4 DKOを用いた感染実験では、DKO(NH細胞がIRF4欠損)とRag2 KO(NH細胞が野生型)にそれぞれNBを感染させ、排除の時期を比較した。Rag2 KOでは感染5週でもNBは排除されなかったが、DKOではすみやかに排除された。 2)モノクローナル抗体PC61(抗CD25抗体)をDKOに週2回投与しNH細胞を除去したところ、コントロール抗体投与に比べてNH細胞は1/3から1/4に減少した。これらのマウスにNBを感染させ、排除を経時的に調べたところ、PC61投与群で著しいNB排除の遅延を認めた。 3)野生型のマウスからNH細胞を精製し、IRF4特異的siRNAを導入したところ、コントロールsiRNA導入細胞に比べてIL5産生は亢進した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度、個体差が大きく一定の結果が得られなかったRag2/IRF4 DKOにおけるNB感染実験を再度行ったところ、個体差がない結果を得ることができた。また、抗体によるNH除去実験は本研究においては鍵となる実験であったが明らかな結果を得ることができた。また、平成23年度の結果をsiRNAを用いた解析により普遍性を得られたと思う。
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Strategy for Future Research Activity |
1)NH細胞のNB抗原認識機構の解析を行う 2)NB感染後のNH細胞のリクルートを解析する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
概ね当初の予定通り 消耗品費:900,000円 旅費:200,000円 その他:279,173円
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