2013 Fiscal Year Annual Research Report
腸間膜NH細胞によるTh2非依存性N.brasiliensis感染排除機構の解析
Project/Area Number |
23590488
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
本間 季里 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (70307940)
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Keywords | 自然リンパ球 / 蠕虫 / 免疫 / サイトカイン / IRF-4 / 転写因子 |
Research Abstract |
前年までの結果を受けて、平成25年度は以下の解析を行った。 1) IL5がIRF4 KOにおけるTh2非依存的NB排除の中心的役割を果たすことを確認するため、IL5の中和実験を行った。すなわち、IL5の中和抗体ならびにコントロール抗体をIRF4 KOに週二回ずつ腹腔内投与し、NBを感染させた。その結果、IL5を中和したマウスではコントロール抗体投与マウスに比べてNB排除の著しい遅延が認められ、IL5がNB排除の中心的役割を担っていることが判明した。昨年報告した実験結果(NH細胞がNB排除において本質的な細胞であること)と考え合わせると、NH細胞が産生するIL5が鍵となることが判明した。 2) NH細胞が感染などの炎症性の活性化刺激後に遠隔の臓器にリクルートして炎症の現場で役割を果たすのか、あるいは腸間膜内のFALCから移動せずに機能するのか、結論は出ていない。そこで、NH細胞が感染後に腹腔内から他臓器、NB感染の場合ではパイエル板や腸間膜リンパ節への移動があるか確認する目的で、感染後の書く臓器におけるNH細胞を解析したが、フローサイトメーターにおける解析ではNH細胞の移動は確認できなかった。しかし、今年度の解析では確認できなかったものの、移動はしないとの結論は付けられず、微量の細胞も検出できる解析方法を用いた後に結論を出すべきと考えられる。たとえば、CD45.1+GFPマウスからNH細胞を精製したのちCD45.2の野生型マウスに受け身移入し、感染後に各臓器のCD45.1+GFP陽性NH細胞を検出するなどである。
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[Journal Article] Smad2/3 and IRF4 Play a Cooperative Role in IL-9-Producing T Cell Induction.2013
Author(s)
Taiga Tamiya, Kenji Ichiyama, Hitoshi Kotani, Tomohiro Fukaya, Takashi Sekiya, Takashi Shichita, Kiri Honma, Katsuyuki Yui, Toshifumi Matsuyama, Takako Nakao, Satoru Fukuyama, Hiromasa Inoue, Masatoshi Nomura, Akihiko Yoshimura
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Journal Title
Journal of Immunology
Volume: 191
Pages: 2360-2371
DOI
Peer Reviewed
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