• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Annual Research Report

マイコバクテリアにおける細胞壁糖脂質生合成の制御とその破綻がもたらす生理的な影響

Research Project

Project/Area Number 23590507
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

森田 康裕  大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (70397769)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2012-03-31
Keywords感染症 / 細菌 / 脂質 / 糖鎖 / 微生物
Research Abstract

平成23年度実施の研究において、マンナンの長さの違いがマイコバクテリア菌体に与える生理的な影響について調べた。LM/LAMの構造に欠損がある変異株がMycobacterium smegmatisでも結核菌でも作製済みであったので、これらの変異株の表現型を詳細に調べた。細胞膜の構造については、透過型電子顕微鏡による観察、リン脂質などの膜の構成成分の構造や存在比などによって検討した。その結果、LM/LAM構造異常株において、細胞膜の構造的な異常や構成成分の存在比などの異常は見られなかったが、スメグマ菌において変異株が抗酸染色に陰性になることがわかり、βラクタム系の薬剤やバンコマイシンに対する感受性が亢進していることがわかった。また、ヒト単球由来のTHP1細胞などを用いた感染実験をスメグマ菌を用いて行った。すなわち貪食後、経時的に感染細胞をサンプリングし、宿主細胞内での生存をコロニー数を計測する事によってモニタリングした。その結果、変異株の宿主細胞による殺菌の速度が有意に速いことが観察された。また、当研究所では結核菌の動物感染実験は行えないため国立感染症研究所の連携研究者である小林和夫免疫部部長と阿戸学免疫部第二室長の協力を得てこれらの変異株のマウス感染実験を行った。感染後のマウスの生存率に差が見られるかを検討したところ、LM/LAMのマンナン主鎖の長さが短くなっている変異株でマウスの生存率が優位に高いことが観察された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] マイコバクテリアのリポマンナンとリポアラビノマンナンの細胞壁構造維持における意義2011

    • Author(s)
      森田康裕、福田剛士、前田裕輔、木下タロウ
    • Organizer
      第84回日本生化学会大会
    • Place of Presentation
      国立京都国際会館
    • Year and Date
      2011-09-23

URL: 

Published: 2013-06-26  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi