2013 Fiscal Year Annual Research Report
医学生の情動能力育成のための6年間継続的コミュニケーション教育プログラムの開発
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23590590
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
阿部 恵子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座助教 (00444274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 康之 岐阜大学, 医学部, 教授 (90154559)
藤崎 和彦 岐阜大学, 医学部, 教授 (60221545)
丹羽 雅之 岐阜大学, 医学部, 教授 (40156146)
加藤 智美 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (90345778)
若林 英樹 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (00378217)
川上 ちひろ 岐阜大学, 医学部, 助教 (50610440)
西城 卓也 岐阜大学, 医学部, 助教 (90508897)
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Keywords | 情動能力 / 共感 / コミュニケーション / 継続的教育 / 模擬患者 / 死の教育 / 医学教育 / 横断研究 |
Research Abstract |
医療者にとってコミュニケーション能力は患者医師関係の信頼構築に大変重要である。しかし、感情労働という一面を持つ医療現場では、コミュニケーション能力において、とりわけ自分の感情やストレスをコントロールする情動能力(Emotional Intelligence:EI)や共感能力(Empathy)を高めることが求められる。本研究ではEIの日本語版を作成し、妥当性の検証を行い、平成24年に原著論文として、医学教育雑誌に掲載された。その質問票を用いて、1、2、4、6年次医学生のEIとEmpathyの学年及び性別による差異を分析した。その結果、EIの総合点は, 有意差はなかったが学年毎に低下する傾向がみられた. Empathyでは, 1年次と比し4年次が有意に低く, 6年次は高かった. EIで男子が, Emapthyで女子が有意に高かった. これらのことから、医学生のEIとEmpathyは学年毎に低下傾向にあることが示唆され, 情動能力を涵養する教育が重要と考えるに至った。この研究は原著論文として、医学教育雑誌に掲載された。 次に、MEDC主催第50回医学教育セミナー&ワークショップで「情動を育む教育:理論から教育実践とその評価まで」のタイトルで11月2日-3日に医療コミュニケーション教育担当教員及び医療従事者を対象にワークショップを行なった。教育現場での問題を挙げ、情動能力を高める教育方略、実践、評価についてグループで検討し共有した。 1月には4年生対象の必修選択講義で「死の教育」について模擬患者と俳優を活用し、学生が終末期の患者及び遺族への医療面接を体験する教育プログラムを実施した。また、学生が生前の患者及び家族の理解を深めるための教材として、家族と暮らした日々を撮影し、ビデオを作成した。平成23年度入学生の縦断研究については3年次まで終了しているため、継続について検討が必要である。
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Research Products
(14 results)
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[Presentation] How do student's perceptions of interprofessional collaboration change among medical, pharmacy, nursing, physical therapy and occupational therapy students by a pilot study in interprofessional education2013
Author(s)
K Abe, M Hanya, Y Noda, K Tamakoshi, Y Uchiyama, Y Sawada, M Aomatsu , H Yasui, K Uemura
Organizer
第45回医学教育学会大会
Place of Presentation
千葉大学(千葉市)
Year and Date
20130725-20130727
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