2013 Fiscal Year Annual Research Report
次世代型電子カルテシステムを用いた医療の質改善のためのプロセス解析手法の開発
Project/Area Number |
23590591
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
白鳥 義宗 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院教授 (20313877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森脇 久隆 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50174470)
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Keywords | クリティカルパス / 電子カルテ / バリアンス分析 / クリティカル・インディケータ |
Research Abstract |
(1)バリアンス分析ならびにクリティカル・インディケーターの検討 診療評価の上で,その治療法を継続するまたはその治療法の評価を行う上で最も重要となる指標が「クリティカル・インディケーター」である。このクリティカル・インディケーターの最適化を目指すことによって,ベスト・プラクティスが実現出来るものと考えられている。そこで,代表的なパスにおけるバリアンス分析ならびにそのクリティカル・インディケーターの検討を行い,それぞれの疾患についてクリティカルな働きをしている要因の洗い出しを行った。 (2)クリティカル・インディケーターの評価ツールの実装 上記(1)の成果に基づき,それをコンピューターによって自動的に算出する。または算出するための基本データを出すことを考え,コンピューター・プログラムを実装した。臨床の現場では患者の個人差が大きいため,予定していた診療計画が必ずしも一律にこなせるわけではない。逆にそこで生じるバリアンスから真に効率的・効果的な診療がみつかることも少なくない。それを実臨床の場で見える化し,実際に役立てようという試みである。システムはすでに稼働しており,クリティカル・インディケーターがそのような効率的・効果的な診療をみつける鍵になるかどうかを実症例において検証できるようにした。今後多数例による検討が必要である。
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