2011 Fiscal Year Research-status Report
回復期リハビリテーション病棟における新しい目標設定のモデル構築
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23590610
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
長谷 龍太郎 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (40325973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 香代子 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (70572155)
友利 幸之介 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (90381681)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 回復期リハビリテーション病棟 / 目標設定 / iPad / ADOC / 作業療法 |
Research Abstract |
回復期リハ病棟では,どの患者においても「自宅でのADLの自立」といった画一的な目標設定が行われている現状にある.我々は,回復期リハ病棟の患者が,効率よく個別的な目標設定を行うためのシステム構築を目指して,今年度は 1)iPadアプリ(ADOC; Aid for decision-making in occupation choice)を用いた目標設定の面接の検証,2)医療スタッフと患者がリハ総合実施計画書の書き込みや閲覧が可能なWebサイトの開発.に取り組んだ. 1) に関しては,実際に全国各地の回復期リハ病棟に従事する作業療法士と協働しながら,ADOCを用いた面接や介入を分析し,面接のモデルとなる動画や面接結果から介入方法までのトップダウンマニュアル等を作成した.2) に関しては,Webサイト開発よりもADOCの計画書を改訂したほうが患者の希望をスムーズに反映できる計画書になるのではないかという判断のもと,ADOCの計画書の改訂作業を行った.書式のアウトラインは完成し,現在アプリに実装中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の目標であった「医療スタッフと患者がリハ総合実施計画書の書き込みや閲覧が可能なWebサイトの開発」についてはADOCに実装するように変更したものの,全国の回復期リハ病棟に従事する作業療法士と協働しながら「回復期リハビリテーション病棟における新しい目標設定のモデル構築」という研究テーマ自体については概ね順調に進行していると判断できる.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は,ADOCを活用した新しい目標設定モデルを全国の研究協力施設で定着させ,従来の目標設定との比較についてRCTを実施する予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ADOCの計画書の改訂に伴うプログラム委託,RCTに向けて研究打合せに関する旅費および会議費,データ収集に関する謝礼,iPadの購入,研究経過の発表に関する論文校正費,投稿費,学会参加費などに活用する予定である.
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Research Products
(4 results)