2013 Fiscal Year Annual Research Report
回復期リハビリテーション病棟における新しい目標設定のモデル構築
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23590610
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
長谷 龍太郎 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (40325973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 香代子 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (70572155)
友利 幸之介 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (90381681)
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Keywords | ADOC / トップダウン / 回復期リハビリテーション病棟 / SF-36 / RCT / SDM |
Research Abstract |
今年度は25年度から継続していた回復期リハ病棟でのパイロットRCTが予定人数になったため,終了し,解析を行った.回復期リハ病棟に入院する脳卒中患者(初発,MMSE24点以上,日常生活において高次脳機能障害や鬱による影響が確認されない)に対して,ADOC (Aid for Decison-making in Occupation Choice)を用いたトップダウンの作業療法を実施した群(n=16)と,通常の作業療法(ボトムアップ)を実施した群(n=21)とを比較した.アウトカムは,健康関連QOLの指標であるSF-36,日常生活活動の指標であるFIM(Functional Independence Measure),片麻痺運動機能の指標であるブルンストロームステージ.患者満足度の指標であるCCQ(Client Satisfaction Questionnaire-8J),入院日数とした.介入前の両群での比較において有意差は認められなかった.介入後,両群とも多くの項目で介入前に比べて有意な改善を認めたが,両群間の比較では,いずれの指標でも有意差は認められなかった.ただし,SF-36のGeneral health(効果量0.40),Role emotional(効果量0.42)の項目では,ボトムアップ群に比べて,トップダウン群は高値を示した.これらのことから,回復期リハ病棟での作業療法は,トップダウンとボトムアップは同程度の効果があり,トップダウンの作業療法はGeneral health,Role emotionalを高める可能性が示唆された.
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Research Products
(18 results)