2011 Fiscal Year Research-status Report
がん看護の専門性に特化した、等質的看護サービスの提供のための教育システムの開発
Project/Area Number |
23590612
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
服部 兼敏 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (10346637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石垣 恭子 兵庫県立大学, その他の研究科, 教授 (20253619)
東 ますみ 兵庫県立大学, その他の研究科, 准教授 (50310743)
舩田 千秋 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター), その他部局等, その他 (90599515)
菊内 由貴 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター), その他部局等, その他 (80538637)
三苫 美和 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター), その他部局等, その他 (60618304)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | がん電話相談 / テキストマイニング / オントロジー |
Research Abstract |
1) 入力システムの構築 ・・・ 四国がんセンターにおいては、電話相談システムの音声データを録音するシステムの構築を行なった。ただし、同センター新規設備の準備に合わせて録音設備の設定は9月以降に行われたこと、全体システムがIP電話となったため、機種選定に手間取り、入力の試行は2月開始となった。平成23年度の試行によって月間6000件のデータ収集が可能なことが検証された。2)共同研究者の習熟訓練と入力者のためのテキストマイニングの講習 ・・・ テキストマイニングの利用に合わせて共同研究者への習熟訓練が行なわれた。また入力補助の候補者である院生に対して兵庫県立大学において講習会(2月4日・5日)を行なった。3)辞書ファイルの構築 ・・・ 音声入力後のテキストデータの分析を迅速に行なうため、類似の看護関連データをインターネットから抽出し、これらのデータを解析することで変換辞書ファイルを作成した。4)データの層化あるいはBig Data処理 ・・・ 試行期間におけるデータ収集が予想以上に多く、全数データの調査が不可能に近いため、サンプリングのための層化手法、あるいはBig Data処理法といったデータ処理の方略を新たに策定する必要が生まれた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1) 四国がんセンターの設備拡充 四国がんセンターは相談部門の拡充強化のため新たに施設を建設した。このためこの施設内で業務を行なう相談部門の設備(本研究で用いる)は下半期にずれ、録音機材の発注が行なえなかった。建物部門の設備が最新のIP電話に変更されたため、本体設備に合わせた録音機材の調達に手間取った。2)標本数が予想を越えたこと 2月より録音データの収集を始めたが、予想外に件数(月6000件)が多く、準備に手間取っている。3)新たにデータ処理方略の構築の必要が生まれた データが予想外に多かったため、層化手法やBig Dataといったデータマイニングを行なう必要が生まれ、この基礎研究に手間取っている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度1)音声認識の評価 相談時間数を元に複数の群(簡単な相談、通常の相談、より詳細な相談の3群を想定)に分ける。それぞれの群をランダムに2等分し、一方を学習データ、他方を検証データに振り分ける。振り分けられた学習データを元に、音声認識にかけ、音声認識ソフトに認識の学習をさせる。次に既学習データを用いて、検証データの音声認識を行い、音声認識レベルを評価する。これにより音声認識ソフトの認識率データを得る。認識率の結果が得られた段階で、検証データの学習も行う。2)重要単語の抽出と係り受けの抽出 音声認識後に得られたテキストをテキストマイニングソフトを用いて単語と係り受けの頻度解析を行い。重要単語を抽出する。そしてこれらの重要単語を含む相談事例を抽出し、事例として保存する。これら抽出された事例は、平成25年度の相談事例集の基礎データに用いる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1)研究情報の収集 研究者は手分けをして、学会等で関連情報をする。このため出張旅費を支出する。2)データ入力 データ入力を行うため必要な人員を雇い上げる。
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Research Products
(5 results)