2012 Fiscal Year Research-status Report
がん看護の専門性に特化した、等質的看護サービスの提供のための教育システムの開発
Project/Area Number |
23590612
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
服部 兼敏 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (10346637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石垣 恭子 兵庫県立大学, その他の研究科, 教授 (20253619)
東 ますみ 兵庫県立大学, その他の研究科, 教授 (50310743)
舩田 千秋 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター), その他部局等, その他 (90599515)
菊内 由貴 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター), その他部局等, その他 (80538637)
三苫 美和 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター), その他部局等, その他 (60618304)
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Keywords | コーパス / がん / Q&A / メタファー / ポライトネス |
Research Abstract |
【音声認識方式の断念】 四国がんセンターにおいて四国がんセンターの担当研究員のみで音声入力方式の習熟学習を行った。また音声データについて小規模な認識精度の実験(発話は研究員で患者の参加は無い)を行ったが、研究員という特定話者の音声認識にもかかわらず、認識率が公表されている認識レベルに達しないことが明らかになった。地域の方言が交じった場合には、実用的なデータが得られないと判断されたため音声認識手法を用いることを諦めざるをえなかった。 【ブログデータへの変更】 音声データに替わるデータを探索していたところ、Lago言語研究所が開発したコーパス検索システムNINJAL-LWPの提供を受けられることになった。そこでこの検索システムを用いて『筑波ウェブコーパス』(Tsukuba Web Corpus: TWC)、総語数11億語からがん関連のテキストデータを収集することになった。82580レコードを格助詞を手掛かりに収集整理している。3374レコード(約25分の1)の整理が終わった段階にある。これらのデータを先行研究(舩田および三苫による)で抽出された分類語彙にしたがってグルーピングする予定で、テキストマイニング用の辞書ファイルを整備している。 【解析の理論構築】 相談への対応方式の検討をデータ収集と平行して進め、インターネット上に開示されているデータをメタ解析することで対応する看護師が用いるテキストの特徴を整理した。これにより看護師が大量とメタファーを用いていることが明らかになった。メタファー表現行動をとることの背景にあるポライトネス理論について理論構築を行っている。なおメタファー解析の結果は「看護研究」誌に発表予定である。 【GIS:Geographic Information System】 指導内容の地域支援に用いるため、相談担当者のための数値地図システム指導マニュアルを整備した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
【音声認識方式の断念】 変換精度が十分に実用レベルに達しないため、研究方式を変更した。これにより進行が遅れた。 【ブログデータへの変更】 Lago言語研究所が共同開発したコーパス検索システムNINJAL-LWPの提供を受けたことにより、データ収集が進んだ。現在、この検索システムを用いて『筑波ウェブコーパス』(Tsukuba Web Corpus: TWC)からがん関連のテキストデータを収集している。研究方式変更により開始は遅れたが、データ処理速度は習熟とともに加速している。 【解析の理論構築】 メタファー理論、ポライトネス理論に関わる文献調査がほぼ終了し、解析の枠組みを構築している。看護師が用いるメタファーについての調査を実施した、一部は雑誌に発表が予定されている。 【テキストマイニングよるデータのグルーピング】 先行研究(共同研究者:舩田および三苫による)によるカテゴリーリストを整理している。これらのカテゴリーは、テキストのグルーピングに使用するとともに逐次テキストマイニングを行うことで形態素解析に用いる辞書ファイルを構築している。
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Strategy for Future Research Activity |
7月頃までに、インターネット上のがん相談のテキストデータを収集し、整理する。 7月・8月にグルーピングを行い、項目ごとの典型事例を抽出し、これらに対応した模範回答を準備する。 10月頃、研究員が集まり、事例集案を整理し、12月頃までに指導テキストの執筆を行う。 2月までに報告書を作成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
繰越金については、平成25年度10月に韓国ソウルで予定されている第9回国際看護会議(9th International Nursing Conference)における舩田千秋、菊内由貴の2発表(いずれも採択済み)、服部兼敏は部会議長、同第三回世界看護学術会議(3rd World Academy of Nursing Science)における服部兼敏(採択済み)における発表費用に充てる。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] A Pilot Study on an Analysis of Language Usage of Cancer Specialist Nurses to Patient and/or Families with Cancer from the Point of Politeness Strategy2013
Author(s)
Funada, C., Kikuuchi, Y., Mitoma, M., Azuma, M., Hattori, K., & Ishigaki, K.
Organizer
9th International Nursing Conference
Place of Presentation
Seoul ROK
Year and Date
20131016-20131017
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[Presentation] A Method to Determine Contents of Manual for Cancer Patient Telephone Counseling by Text Mining of Internet Database of Complaint and by Politeness Strategy2013
Author(s)
Kikuuchi, Y., Funada, C., Mitoma, M., Azuma, M., Hattori, K., & Ishigaki, K.
Organizer
9th International Nursing Conference
Place of Presentation
Seoul ROK
Year and Date
20131016-20131017
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