2011 Fiscal Year Research-status Report
チーム医療ができる医療人育成のための教育システムの教育効果の評価
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23590618
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
片岡 竜太 昭和大学, 歯学部, 教授 (20214322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木内 祐二 昭和大学, 薬学部, 教授 (50204821)
下司 映一 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (50192050)
倉田 知光 昭和大学, 富士吉田教育部, 教授 (80231299)
高木 康 昭和大学, 医学部, 教授 (30138490)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | チーム医療教育 / 電子ポートフォリオ / 6年一貫教育 / 学生インタビュー / 自己主導型学習 / グループダイナミクス / 自由記載アンケート / トランスクライブ |
Research Abstract |
1.ポートフォリオ評価方法、評価項目の改良:電子ポートフォリオシステムを用いて、経年的に蓄積しているポートフォリオから、各学生の経年的な変化の観察をおこなった。学生の目標設定能力,自己評価能力,将来像を見据える能力を1~4年次に提出したポートフォリオにおいて評価した.目標設定能力の評価(平均点)は学年が上がるにつれて上昇し,4年次では 70%の学生がレベル3に到達していた.自己評価能力に関しても同様で,75%の学生が4年次にはレベル3に到達しており,何についてどのように実施できたか,あるいはどの程度理解できたかが明確になっており,今後の具体的な目標へとつながっていた.将来像を見つめる能力も同様であった2.チーム医療と自己主導型学習の定量的な評価:3年次の学部連携PBL終了時に,医,歯,薬,保健医療学部学生629名に対して,アンケートを実施した.その結果かInterdisciplinary Education Perception Scaleを算出した。8割以上の学生がチーム医療の重要性を認識しており,9割以上の学生が他学部の学生を尊重していた.、3.グループダイナミクスの評価方法の改良:1年、3年、4年生のPBL授業において、授業の様子をビデオ撮影する。言語と非言語コミュニケーションをトランスクライブ(文字化)し、ホワイトボードに書かれたプロブレムマップとの関連を検討して、医学教育学会に発表予定である。4.学生インタビューによる学習感、自己主導型学習への動機づけの評価:1年、3年、4年生のPBL授業において、授業の様子をビデオ撮影し、授業終了後に、学生の個人ならびにグループインタビューを行った。司会、書記など役割や学部を考慮に入れたグループダイナミクスの評価と個々の学生の学習感、自己主導型学習への動機づけを評価した。この評価結果を医学教育学会などで報告する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.ポートフォリオ評価方法、評価項目の改良:電子ポートフォリオシステム(既に開発)を用いて、すでに経年的に蓄積しているポートフォリオから、各学生の経年的な変化を評価して論文発表した。2.チーム医療と自己主導型学習の定量的な評価:Interdisciplinary Education Perception Scale、PBL授業の自己主導型学習の成果物である学習成果のサマリーの評価(シナリオ、学習項目との関連性、参考文献などの妥当性など)、Self-Directed Learning Readiness Scaleによる評価を実施し、その結果を7月に開催される医学教育学会で発表予定である。3.グループダイナミクスの評価方法の改良:1年、3年、4年生のPBL授業において、授業の様子をビデオ撮影する。言語と非言語コミュニケーションをトランスクライブ(文字化)し、ホワイトボードに書かれたプロブレムマップとの関連を検討しながら、症例(シナリオ)の問題解決に個々の学生がいかに関わったかを解析した。この結果を7月に開催される医学教育学会で発表予定である。4.学生インタビューによる学習感、自己主導型学習への動機づけの評価:1年、3年、4年生のPBL授業において、授業の様子をビデオ撮影し、授業終了後に、学生の個人ならびにグループインタビューを行った。司会、書記など役割や学部を考慮に入れたグループダイナミクスの評価と個々の学生の学習感、自己主導型学習への動機づけを評価する。これらの評価結果の経年的な変化について、7月に開催される医学教育学会で発表予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
1.チーム医療学習・生涯学習の多面的な評価方法の検討:Interdisciplinary Education Perception Scale、PBL授業の自己主導型学習の成果物である学習成果のサマリーの評価、Self-Directed Learning Readiness Scaleによる評価結果を検討し、評価法の改良を行う。チーム医療と自己主導型学習の定量的評価とポートフォリオ、学生インタビューなどの質的な評価方法との関連を検討することにより、定量的な評価と質的な評価を組み合わせた多面的な評価方法を検討する。2.ポートフォリオ評価の経年的変化:チーム医療、自己主導型学習能力、コミュニケーション能力、自己評価に関する評価の結果を経年的に検討する。3.グループダイナミクスの経年的な変化の評価:1年から4年次までのグループダイナミクスの経時的変化を評価する。4.個々の学生の「学習感」、「自己主導型学習への動機づけ」の評価の経年的な変化を検討する。:グループダイナミクスの評価と個々の学生の学習感、自己主導型学習への動機づけの評価結果の経年的な変化について、評価パラメータの経年的な変化を検討する。5.学部連携PBL学習が学部連携病棟実習・チーム医療学習にいかに結びつくか検討する。:上記の評価結果を総合的に検討し、学部連携PBLにおける学習体験が学部連携病棟実習にどのように生かされるのかお検討し、より良いチーム医療学習プログラムに改良する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
チーム医療教育は1学年600名の学生に対して、実施しており、学生数が多いので、データの解析にかなり労力がかかる。そこで、データ入力、分析の謝金が必要である。またPBLグループディスカッションのビデオ撮影を行うので、記録媒体が必要である。
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Research Products
(18 results)
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[Presentation] iOSCAへのVirtual Patient Systemの導入2011
Author(s)
菅沼岳史,小野康寛,馬場一美,馬谷原光織,片岡竜太,長谷川篤司,山本松夫,井上美津子,岡野友宏,宮崎隆,鈴木泰山,八木豊,徳永健伸,中村陽介,三上浩司
Organizer
第30回日本歯科医学教育学会
Place of Presentation
東京
Year and Date
20110700
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