2011 Fiscal Year Research-status Report
勤務医のタイムスタディによる客観的勤務実態解析指標の開発
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23590621
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
野原 理子 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (30266811)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 徹 (財)労働科学研究所, その他部局等, 研究員 (50332218)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | タイムスタディ / 勤務医 / アクションチェックリスト / 勤務環境 / 勤務時間 / インタビュー調査 |
Research Abstract |
現在、病院勤務医の過重労働が深刻化し、抜本的な勤務環境の見直しが望まれている。しかし、医師の業務は専門的で複雑であり、正確な業務内容の評価が困難とされていた。そこで、本研究では、まず産業保健の専門職である産業医による、病院勤務医のタイムスタディを行うことにより、病院勤務医の勤務実態を明確にする。その後、本結果を基に診療・研究・教育・キャリアアップ等専門職としての業務内容を分類整理し、ワーク・ライフバランスおよびライフサイクルを考慮した専門職としての医師の働き方のモデルを提示する。さらに、国内各病院における勤務環境整備が可能となるよう医師の勤務実態分析指標(アクションチェックリスト)の開発を目的とした。平成23年度はタイムスタディを以下のように計画し実行した。(1)分担研究者らと調査方法の詳細や具体的な調査日程を等協議し、決定した。(2)研究計画書を倫理委員会へ提出した。(3)倫理委員会で承認を受けた後、申請者の所属機関の附属病院へ調査協力依頼をした。(4)附属病院より調査協力の承諾を得られた後、調査対象となる各科勤務医への調査協力依頼を行った。調査協力依頼は、医局長会議での全体に対する説明の後、附属病院全医局の医局長とそれぞれ直接面談を行い、医局長インタビュー調査として実施した。(5)調査協力の承諾を得た後、調査日程等を調整し、プレ調査を行うこととしていたが、全医局長との面談により、調査が円滑に行われることが予測できたため、プレ調査は行わず本調査を開始した。(6)各科調査対象者(男性4名、女性2名)に対して10月から3月の期間にタイムスタディを実行した。(7)タイムスタディは30秒スナップリーディング法と連続行動観察記録を併用して行った。観察項目は、作業場所、作業中の会話の有無/相手、記録作業、情報収集作業など30秒ごとの主な作業とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に沿って具体的な調査日程を立て、おおむね日程通りに調査が進んでいる。年度前半に関しては、平成23年3月11日の地震の影響で、研究代表者の研究施設が一時使用できなかったことや、震災に関連した想定外の業務が発生したため、調査進度が遅くなり、タイムスタディに関しては予定していた10名実施ができず、年度末までで6名となった。しかし、順調に調査を進めるために、当初の予定になかった全42名の医局長に対する、面談による研究依頼とインタビュー調査を行ったことで、その後のタイムスタディが円滑に進んでいるため、おおむね順調に進呈していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は研究計画書の通り、継続してタイムスタディを行い、その結果からアクションチェックリストの開発に向けた、業務内容の整理を行う。具体的には(1)各科調査対象者(男女各5名)に対してタイムスタディを実行する。(2)タイムスタディの結果をまとめ、結果について研究グループにて討議する。(3)タイムスタディの結果から、勤務医の業務内容および時間設定の分類・整理を行う。また、平成23年度に行ったインタビュー調査結果等を学会にて発表する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究計画書通りに、タイムスタディ調査費用として、研究協力者、研究補助者、調査対象者に対する謝金および文房具類等の消耗品費を使用する。その他、研究グループの打ち合わせ費用および学会参加、発表のための費用を使用する。
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