2012 Fiscal Year Research-status Report
進行非小細胞肺癌患者に対するエルロチニブの有効性や副作用に影響を与える因子の探索
Project/Area Number |
23590648
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
廣瀬 敬 昭和大学, 医学部, 准教授 (40307038)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 健一 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (60281820)
佐々木 康綱 昭和大学, 医学部, 教授 (20235279)
大森 亨 昭和大学, 腫瘍分子生物学研究所, 准教授 (10276529)
山岡 利光 昭和大学, 腫瘍分子生物学研究所, 講師 (40384359)
足立 満 昭和大学, 医学部, 教授 (10095870)
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Keywords | ファーマコゲノミクス |
Research Abstract |
非小細胞肺癌に対する上皮成長因子受容体阻害剤(EGFR-TKI) の効果予測因子として、がん組織におけるEGFR遺伝子変異が報告されているが、 EGFR遺伝子変異を認める症例でも EGFR-TKIが奏効しない症例が存在する。また、間質性肺炎や肝機能障害を起こす症例があるが、個体差がありその機序も分っていない。宿主側の薬剤感受性を規定する因子として、抗癌剤の代謝に関与する薬物代謝酵素やトランスポーターなどの遺伝子多型により、抗癌剤の血中濃度や癌組織への移行に個体差が生じることにより、感受性や副作用に関与すると考えられ、erlotinibの薬剤感受性規定因子、副作用に関与する因子をCYP3A4、CYP1A1、ABCG2 、ABCB1などの遺伝子多型解析、CYP3Aのフェノタイピング解析、薬物動態解析により解明することを目的として本研究を施行中である。 平成24年度は、平成23年度に続き、erlotinibによる治療を受ける切除不能進行非小細胞肺癌患者で選択基準を満たす症例を対象として症例を集積し、遺伝子多型解析、erlotinibの薬物動態解析、患者血漿結合蛋白質の探索・同定のため、採血を施行した。得られた血液検体で、CYP3A4、CYP1A1、ABCG2 、ABCB1などの遺伝子多型を解析し、Erlotinib薬物動態を解析するために、トラフ値, maximum plasma drug concentration (Cmax), time to Cmax (tmax), area under the plasma concentration-time curve from 0 to 24 (AUC0-24) and to ∞ (AUC0-∞), terminal half-life (t1/2) を解析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度、平成24年度で症例集積は終了した。現在、CYP3A4、CYP1A1、ABCG2 、ABCB1などの遺伝子多型やトラフ値, maximum plasma drug concentration (Cmax), time to Cmax (tmax), area under the plasma concentration-time curve from 0 to 24 (AUC0-24) and to ∞ (AUC0-∞), terminal half-life (t1/2)などの薬物動態を解析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在施行中の遺伝子多型解析や薬物動態解析を終了させ、臨床情報との関連を解析し、erlotinibの抗腫瘍効果や薬物有害反応との関連について評価する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、解析を終了し、学会発表や論文発表に重点を置いて研究を完成させる予定である。
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