2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23590666
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
飯野 和美 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (90402263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沖 隆 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20169204)
前川 真人 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20190291)
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Keywords | 悪性褐色細胞腫 / メチル化解析 / メチル化特異的PCR / アンプリコンシークエンス |
Research Abstract |
本研究では悪性・良性の褐色細胞腫の摘出腫瘍組織を試料に網羅的オミックス解析を通して、本症の悪性化関連遺伝子について分析し診断マーカーとなりうる蛋白ないし遺伝子を探索すること、さらに発展して固形腫瘍一般の潜在的がん転移能力のもつ意味やそれが顕性化するメカニズムを解明することを目的としている。 ①悪性例と良性例、②同一悪性腫瘍症例の原発巣と転移巣の比較解析を行っている。平成23年から24年にかけてエピジェネティックな解析からアプローチした。ホルマリン固定パラフィンブロックから抽出したDNA(9症例・12サンプル)【悪性例3例(原発・転移各2サンプル)、12年以上転移のない良性例3例、良悪性不明例3例】につき全ゲノムメチル化解析を行った。同一症例内での原発転移間の解析結果を比較しメチル化に変化が生じた候補CpG領域を28ヶ所に絞り込み(メチル化率上昇;12ヶ所、メチル化率低下;16ヶ所)、nを増やして(悪性例6例 良性例10例)メチル化定量を行った。解析方法は DNAバイサルファイト処理によるメチル化定量、とメチル化配列切断酵素処理による定量。の2法を採用した。 平成25年度は以下の実験を追加した。①メチル化定量の結果から上記28ヶ所をさらに候補CpG領域メチル化:2か所 脱メチル化:2か所に絞り込んだ。4か所の候補CpG領域の下流には既知の蛋白ACSBG1 (Acyl-CoA Synthetase, Bubblegum Family, member 1) および MAST1 (Microtubule Associated Serine/Threonine Kinase 1)が確認され、エピジェネティックな変化に伴い同蛋白の発現が腫瘍内で変化する可能性が示唆された。これらについて発現を検討する予定である。②ゲノム解析にも取り組んだ。DNA材料を用いた全ゲノムエクソンシークエンスでの検討を考えていたが、10年以上経過したパラフィンブロックからは数百bpのDNA片しか得られずゲノムワイドな全エクソン解析は断念し、Cancer Panelを用いたアンプリコンシークエンスを行った。現在解析結果待ちである。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] A sudden onset and the spontaneous remission of severe hypo-high-density lipoprotein cholesterolemia without serious underlying disease: a case report.2013
Author(s)
Ohba K, Oki Y, Fujita K, Kameko F, Moriyama T, Horiike Y, Morita H, Matsushita A, Iino K, Sasaki S, Nakamura H, Maekawa M.
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Journal Title
Clin Chim Acta.
Volume: 15
Pages: 91-94
DOI
Peer Reviewed
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