2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23590693
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
東本 祐紀 藤田保健衛生大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (20569701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 哲史 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (80288472)
井平 勝 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 教授 (10290165)
榎本 喜彦 藤田保健衛生大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (00387713)
杉山 博子 藤田保健衛生大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (10387714)
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Keywords | 病態検査学 / ウイルス学 / 小児科学 / 国際情報交換 / 臨床検査学 |
Research Abstract |
Human herpesvirus 6 (HHV-6) は、発見当初から2種類のspecies ( variant A, B) に分けられている。 HHV-6 Bの初感染像は、我々を含めわが国の研究者により突発性発疹 (突発疹) であることが明らかにされている。一方、HHV-6 Aに関する感染形態は未だ明らかにされていない。そこで、HHV-6 Aの初感染像、血清疫学解明を目的として、現在まで困難を極めているHHV-6 species特異的抗体測定法の確立を目指す。 HHV-6 AとHHV-6 B間の遺伝子相同性は95%以上で、アミノ酸レベルでの相同性も高いことから、宿主免疫の標的となり、かつ両virus species間で遺伝子ならびにアミノ酸レベルで相同性の低い領域について人工的に蛋白を合成し、それを抗原としたELISA系による抗体測定法を確立するしかない。 我々は本研究で、HHV-6 U11遺伝子領域から作製した組換え蛋白が、HHV-6AとBの感染患者血清と特異的に反応することを明らかにした(J Clin Microbiol. 2012 50:1245-51)。しかしながら、血清疫学を行うためには多数の検体解析に適した酵素抗体法 (ELISA) への移行が不可欠である。そのために、HHV-6 U11遺伝子領域から、HHV-6A特異的ペプチド10種類、HHV-6B特異的ペプチド10種類、HHV-6A,B共通ペプチド5種類を作製し、それらを抗原としたELISA法による抗体測定系の構築を試みた。 合成したペプチド25種類を用いてELISA法の条件検討を行い、その後突発疹患児(HHV-6B初感染)ペア血清(10ペア、20検体)を用いて測定を行った。25種類の合成ペプチドのうち、2種類のHHV-6B特異的ペプチドはELISA法で使用する抗原として有用である可能性が示唆された。
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