2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23590701
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
緒方 衝 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科専門課程, 講師 (00531435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾関 雄一 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科専門課程, 准教授 (80510627)
中西 邦昭 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 病院, 准教授 (60523115)
田中 文啓 産業医科大学, 医学部, 教授 (10283673)
三尾 直士 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (90243097)
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Keywords | 肺癌 / 血中遺伝子 |
Research Abstract |
今年度は肺腺癌患者65例(腺癌51例、扁平上皮癌10例、腺扁平上皮癌2例、大細胞癌1例、小細胞癌+大細胞癌1例)と健常人7例の血液21mlと切除検体を使用し、末梢血単球分画内と腫瘍内からRNAを抽出、90遺伝子(増殖因子・アポトーシス・細胞間質関連等の96遺伝子、内在コントロール遺伝子を含む)を対象としてTaqMan low density arrayを用いて検索した。[結果]健常者では96遺伝子のうち、8遺伝子が殆ど測定できなかった。結果は、細胞内では恒常的に一定とされるGAPDH遺伝子を使用し、各遺伝子mRNA /GAPDH mRNAを計算した。各遺伝子mRNA /GAPDH mRNAでは、YWAHZ mRNA/GAPDH mRNAが最も高く、平均1.06であり、それに続いてS100A4、SOX4で高い値を示した。肺癌患者の結果は、各遺伝子mRNA /GAPDH mRNAを計算した。血中遺伝子量で腫瘍患者と正常コントロール間に有意差が認められたもの(腫瘍患者>正常コントロール)は FGF2、 MMP9、NANOG、PPBP、 S100A4、 STAT3、 TYMPであった。血中遺伝子量と腫瘍からの遺伝子量の相関に有意の相関がPPBPに認められたものの、決定係数R2は小さかった。また、KRT19に血液内RNAが高くなると腫瘍で報告されているが、肺癌の我々のデータでは相関はみられなかった。 [考察]TaqMan low density array解析のデータを基に、93遺伝子を使用し、増加した遺伝子群のみからの数式によるモデル化を試みたが、末梢血単球分画内に増加する腫瘍関連遺伝子は少数であり、数式によるモデル化はできなかった。しかし、一部の遺伝子では腫瘍細胞内と末梢血単球分画内で緩やかな相関を持つものがみられ、検索外の遺伝子群に相関を持つものがある可能性を示唆した。
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Research Products
(1 results)