2013 Fiscal Year Annual Research Report
血漿マイクロRNAのバイオマーカーとしての有用性の検討
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23590705
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
岩井 直温 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (30242978)
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Keywords | miRNA / バイオマーカー |
Research Abstract |
血漿中に流出してくるmiRNAをバイオマーカーとして利用する試みを種々の病態を対象として行った。1)miR-210は低酸素で誘導されるmiRNAである。心不全患者の予後と血漿miR-210に相関関係があることを明らかとした。2)miR-216a, miR-216bは膵臓外分泌部で特異的に発現しているmiRNAである。膵炎モデルで血漿miR-216a及びmiR-216bは著明に上昇し、血清アミラーゼよりも鋭敏であった。3)筋肉細胞に特徴的なmiRNAとして、miR-1, miR-133a, miR-145, miR-133b, miR-208, miR-499などが知られている。心筋、骨格筋(遅筋・速筋)、平滑筋でこれらの発現パターンは異なることを明らかとした。血漿中の上昇パターンから、どのような筋細胞に障害があるのか特定が可能である。褐色脂肪細胞でのmiRNAの発現パターン解析から、褐色脂肪細胞が筋肉細胞に近いことを明らかとした。4)腎近位尿細管特異的に発現している尿酸トランスポーターSlc22a12のプロモーター領域は、近位尿細管特異的に脱メチル化されていることを確認した。近位尿細管障害で、近位尿細管由来ゲノムDNAが血漿中に流出することを検出するシステムを構築した。
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[Journal Article] microRNA 210 as a biomarker for congestive heart failure.2013
Author(s)
Endo K, Naito Y, Ji X, Nakanishi M, Noguchi T, Goto Y, Nonogi H, Ma X, Weng H, Hirokawa G, Asada T, Kakinoki S, Yamaoka T, Fukushima Y, Iwai N.
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Journal Title
Biol Pharma Bull.
Volume: 36
Pages: 48-54
DOI
Peer Reviewed
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