2013 Fiscal Year Annual Research Report
新たなスクリーニング法の開発を目指した胆嚢がん特異蛋白の検索
Project/Area Number |
23590759
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
土屋 康雄 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (60334679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 正治 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (40018693)
山本 格 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30092737)
若井 俊文 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50372470)
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Keywords | 胆嚢がん / スクリーニング / 腫瘍マーカー / 特異蛋白質 / 国際情報交換 |
Research Abstract |
本研究は、予後が極めて悪い胆嚢がんの予防対策として、本症を早期発見、早期診断するために血液でプレスクリーニングできる新規腫瘍マーカーの開発を目指すことを目的としている。 平成25年度には、前年度に遺伝子シンボルの群間比較(コントロール;Group 1, 異形成;Group 2, 進行癌;Group 3)で得られた結果をもとに抗体リストを作成した。各条件を満たす遺伝子シンボルについて、各試料での出現回数とSIN値の平均値、蛋白質名、胆嚢での発現割合、正常/癌組織での発現等を考慮してリストを作成した。まず、コントロール群のGroup 1には出現せず、癌群のGroup 2とGroup 3のみに出現した遺伝子シンボル391個について抗体リストを作成した。さらに、Group 2のみに出現した遺伝子シンボル506個、Group 3のみに出現した遺伝子シンボル435個について、各々抗体リストを作成した。 各サンプルでの出現回数とSIN値が高く、胆嚢での発現割合や癌組織での発現が低いものを候補として絞り込み、8種類の蛋白質を選び出した。そして、これらの抗体を用いて、免疫抗体染色により、胆嚢組織中での発現を確認した。 その結果、これまでの報告では胆嚢での発現は認められていないが、免疫抗体染色により染色され、かつ、癌が進行するにつれて良く染まっているものが2つ存在した。これらは、胆嚢がんのマーカーとして使用できる可能性があり、今後、胆嚢がん患者の血清や尿中から検出されるかどうかの検証を行う予定である。 これまで胆嚢がん患者の癌細胞に由来する蛋白質を網羅的に解析した例は少なく、また、各グループから1,500種以上の蛋白質を同定した例はない。今後の課題として、候補として絞り込んだ蛋白質がマーカーとして実際に使用可能かどうかの検証を行いたい。
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Research Products
(1 results)