2012 Fiscal Year Research-status Report
若年女性の子宮頸がん検診受診率や子宮頸がん発症の推移とその要因の前向き調査
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23590771
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岡本 聡 東北大学, 大学病院, 臨床検査技師 (40420020)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
目時 弘仁 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 講師 (20580377)
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Keywords | 子宮頸がん / HPV / がん検診 / 遺伝環境要因 |
Research Abstract |
本研究は本年度、エコチル調査の宮城県対象者を中心に登録を行った。平成23年末までに6,712名の妊婦の参加があった。ベースラインデータの登録は4712人で、対象者の身長・非妊時体重の中央値とその4分位範囲は158.0(154.0-162.0)cm、52.0(48.0-58.0)kgであった。参加者の基礎特性は先行研究の結果とほぼ同等であった。平成23年の人口動態総覧の第4表から、全国での出産時の母体年齢は30.7歳であるが、宮城県の同値は30.2歳となっており、本分析結果の30.1歳は宮城県の値とほぼ同値で、また調査自体への同意率も説明者の85%と高く、年齢構成・同意率の面から、対象地域の妊婦の代表性をほぼ有しているものと考えられた。 本研究では、子宮頸がん検診におけるベセスタ分類での細胞診の結果を896人分集積した。NILM 866人(96.7%)、ASC-US 8人(0.9%)、ASC-H 1人(0.1%)、LSIL 10人(1.1%)、HSIL 11人(1.2%)であり、要精検率は3.3%であった。先行のBOSHI研究の頻度は670人中、NILMが652人(97.3%)、ASC-USが17人(2.2%)、LSILが2人(0.3%)、HSILが1人(0.2%)であり、要精検率は2.9%と両集団で有意差を認めなかった(p=0.7)。一方、各年代におけるベセスタ分類に基づく要精検率は20-24歳 5.8%、25-29歳2.4%、30-34歳2.3%、35-39歳2.6%であった。パパニコロウ分類におけるBOSHI研究の要精検率(20-24歳 3.2%、25-29歳1.0%、30-34歳0.8%、35-39歳1.0%)や先行研究(20-24歳 1.8%、25-29歳 1.0%、30-34歳 0.9%、35-39歳 1.0%)に比較して高いが、年代ごとに同様の傾向を示していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各調査における、頸がん検診データのデータベース化は順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はエコチル調査部分のデータベースの整備を主に継続するとともに、BOSHI研究部分の追跡調査も行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額は今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額であり、平成25年度請求額と合わせ、平成25年度の研究遂行に使用する予定である。
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Research Products
(9 results)