2011 Fiscal Year Research-status Report
日本と中国における虚血性心疾患と脳卒中の死亡率とリスク傾向の比較研究
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23590777
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
馬 恩博 筑波大学, 医学医療系, 助教 (00590770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
我妻 ゆき子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40400676)
磯 博康 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50223053)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 国際情報交流(中国) |
Research Abstract |
この研究では、心血管疾患に対する新しい介入戦略を探索し、発展させるために日本と中国における心血管疾患での死亡率と関連する危険因子を、両国で行われた一連の研究から比較し、この差異について調査や検討、また、この二カ国において利用可能なデータの直接比較や、冠動脈疾患、脳卒中や関連した危険因子による死亡率の傾向を含む蓄積データから解析を行う必要があります。 H23年度、各調査の調査年や調査方法といったデータの比較可能性やその質については初期の段階で検討評価しました。出版に向けて、利用可能なデータからの論文の執筆等の準備をしています。年齢別全死亡パターン、死亡パターンのトップ10、人口統計を含む両国の年次報告のデータの質、妥当性、比較可能性を確認し、日中両国での死亡パターンに含まれる冠動脈疾患及び脳卒中での死亡率(1960年代から)に関する論文を執筆中。国民栄養調査の情報と死亡の危険要因についての他の情報を評価し、主な要因検査をしています。また、脳卒中や冠動脈疾患による死亡に関係のある主な要因の違いを比較するための論文を考察しています。 日中両国の共通性及び差異を求めるため、死亡の危険因子生データをチェックしています。今後、日中両国の大型コホートデータ(40歳以上のフォローアップ10年データ)を得る予定です。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
H23年度研究につきましては、おおむね順調です。死亡や人口統計を含む両国の年次報告のデータの質、妥当性、比較可能性を確認し評価しました。死亡率の傾向に関する論文を執筆中です。 日中両国の大型コホートのデータをチェックしています。そのデータにより、共同出資する研究において、2つの人口間の異なる危険パターンの比較を通じより多くの情報を提供することが可能となります。データ収集のための準備をしています。また、調査票の発展と調査票のパイロットテストの実施のための準備をしています。
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Strategy for Future Research Activity |
日中両国での死亡パターンに含まれる冠動脈疾患及び脳卒中での死亡率(1960年代から)に関する論文を公表します。国民栄養調査の情報と死亡の危険要因についての他の情報を評価し、主な要因検査をします。脳卒中や冠動脈疾患による死亡に関係のあることの主な要因の違いを比較する論文の執筆準備をします。 日中両国の大型コホートのデータについて討議しチェックをしていきます。この大型コホートのデータを入手後、新しい研究論文の考察を始めます。例えば、プーリンの研究を行なうことも可能となります。また、特別な危険要因の研究のため調査票の発展についても考察します。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
日本と中国の大型コホートの研究データをもらい、直接比較する研究を行う予定です(これらの直接比較研究を優先して行う)。そのため、特別な危険要因の研究のための調査を少し遅らせます。そして、H23年研究費の一部を今年に使う予定です。調査票の設計と実施、日本国内と中国への出張、データ收集(データの購入、文献の収集)、データの管理(パソコンの購入)、人件費などを今年にも引き続き使う予定です。 今年H24 年の研究費の使用:1)データ收集のため、日本国内と中国への出張費用;2)中国のコホートを研究する先生を日本へ招待し、日本の学者達と会議を行い、研究実施の進歩状況について情報交換する、研究結果の討論などの出費;3)パソコン、関連するソフトウェア、データ、参考文献と書籍を購入するなど;4)研究調査、データの抽出、保存と管理の人件費、国際期刊への文章の投稿する費用;5)国際会議への参加、会議での発表などの出費。
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