• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Research-status Report

高齢運動指導ボランティア主導による虚弱高齢者に対する運動教室の効果と実効性の検討

Research Project

Project/Area Number 23590801
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

井口 茂  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (70184778)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松坂 誠應  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60190435)
平瀬 達哉  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 研究員 (20592752)
Keywords介護予防 / 高齢ボランティア / 自主活動
Research Abstract

本研究の目的は住民主体の運動教室の効果を検討するため、研修を受けた高齢運動指導ボランティアが実施する運動教室により、虚弱高齢者の身体的・心理的・社会的評価とQOL評価が改善するかどうか、また地域での自主的教室が良好な参加率でかつ安全に行われることを検証することである。
方法は、地域での自主的な運動教室と自治体及び介護保険事業所のスタッフが実施する運動教室について6ヶ月間実施し、評価結果の比較検討を行うことである。
対象は65歳以上の運動を中心とした自主活動に参加している地域高齢者とし、運動内容は週1回1時間程度の運動を実施することとしている。
平成24年度末までに、長崎市及び壱岐市で運動教室を実施している自主グループ6グループの参加者150名に対して評価を実施した。内訳は、初回時評価が149名、3ヶ月後の評価は130名であった。3ヶ月間の経過として、身体的評価の体力テスト(握力・開眼片足立 ち・椅子起立時間・Timed Up & Go Test)、心理的評価の転倒リスク、転倒恐怖、うつ評価は改善または維持傾向、社会的評価のLife Space Assessmentは、減少傾向にあった。Life Space Assessmentの減少傾向については、季節的な要因が関与しているものと考えられた。また、参加者の自主活動への参加率は各グループとも90%以上と良好であった。
平成25年度、6ヶ月後の評価を実施し、レクレーション主体のグループを対照群、運動主体のグループを介入群とし比較した結果、介入群において身体的評価において向上・維持している傾向が伺われた。しかしながら対照群の確保が難しく、介入群において1年後のフォローを実施し、長期的効果を検証することとした。
平成26年度、1年後のデータ収集を6月~8月にかけて実施し、検証していく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

自治体及び介護保険事業所のスタッフが実施する運動教室参加者である対照群の確保に苦慮しているものの、参加者150名の対象者に協力していただき評価を実施することができている。また、適時、自主活動の内容について把握し、高齢ボランティアに対する支援もできており、おおむね順調に進展しているものと考える。

Strategy for Future Research Activity

対象者に対する評価は順調に実施できており、平成26年度6月~8月にかけて、介入1年後の評価を実施する。また、これまでと同様に高齢ボランティアに対する支援と教室での運動内容のチェックをしていくことで研究を推進できるものと考える。研究終了後、対象者へ各評価結果をフィードバックし自主的な運動教室の実施について、パンフレットや資料作成を行うとともに、介護予防への啓発をしていく予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度に、ボランティア主導の運動教室において介入6ヶ月間の分析を行い、国際学会に発表予定であったが運動効果の1年後の追跡評価を実施することで、より有効性が検討できるため、計画を追加し、平成26年度に使用することとした。
介入1年後の追跡調査のデータ収集(6月~8月を予定)にかかる謝金、自主活動の普及に関わるパンフレット、資料作成、研究対象者への結果報告会の開催などの経費・物品経費として使用予定である。また、成果報告として、国際学会・国内学会での発表等の経費に充てることとしている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 長崎県下の介護予防自主グループの活動調査と支援調査報告2013

    • Author(s)
      井口 茂
    • Organizer
      リハビリテーション・ケア合同研究大会山形2010
    • Place of Presentation
      幕張メッセ国際会議場(千葉市)
    • Year and Date
      20131122-20131123

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi