2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23590809
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
西尾 信宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00278631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 達也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20150310)
北野 尚美 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40316097)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | エネルギー摂取 / 食事調査 |
Research Abstract |
急速に高齢化が進展するとともに、寝たきりや認知症の高齢者が急速に増加し、高齢者のQOLおよび介護が問題となっている。こうした中で地域においても健康寿命の延長という観点から老化因子の特定と活用が期待されるが、現在まで老化を特定する確実なバイオマーカーは知られていない。一方カロリー制限(CR)の老化防止効果や健康寿命増大は、霊長類については確実視されており、ヒトのCRボランティア群においては、十分な栄養摂取により、体脂肪量の減少等、虚血性心疾患危険因子の改善が認められている。またいくつかの血中因子の変動が認められている。老化を特定する確実なバイオマーカーは特定されていないが、これらの項目はヒトにおいても動物レベルにおいてもエネルギー制限に関連する指標と考えられ、老化とも関連している可能性がある。どの程度のエネルギー制限がヒトの寿命延長に効果があるかは決定されていないが、10~20%程度のCRは、各栄養素の基準1日摂取量値が保たれていれば、自由摂食時に対して正常で健全なレベルのエネルギー摂取とみなされ、健康で活動的な生活がおくれるとされている。この程度のエネルギー制限(低摂取)状態は、一般の市民においてもみられる状態である。主任研究者らは動物実験により、カロリー制限が動物のADLを向上させること、およびアレルギー症状が抑制されることを報告してきた。これらの経験より地域において、食事調査により住民の栄養摂取状況とエネルギー(カロリー)摂取を測定し、エネルギー摂取と関連する可能性がある血中因子等との関連を検討するとともに、がんや循環器疾患等罹患との関連について調査を行う意義があると考え、本研究を企画した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究における、同意書の取得、食事歴調査票の回収、点検及び採血は研究対象地区の地域健診と同時に、行政および健診担当者らの協力を得て行う。科学研究費補助の決定が平成23年5月であったため、毎年7・8月に行われる上記健診の概要が23年度分については決定済みであった。そのため本24年度に上記健診時測定等を行うこととし、本年7月および8月実施に向け具体的に進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
1)食事調査の実施自記式食事歴法質問票を用いて食事調査を実施する。主任研究者、分担研究者による聞き取り調査を併用することにより食事アセスメントの精度を向上させる。食事調査の結果より参加者個々の栄養摂取状況および摂取エネルギー(カロリー)を求める。2)血中エネルギー制限関連項目の測定、健診データの管理および統計解析 エネルギー摂取(制限)に関連すると考えられる血液中指標を、測定する。これら血中エネルギー制限関連項目と個々の1日摂取エネルギーとの関連を検討する。あわせて血中エネルギー制限関連項目と各種検診項目の関連について統計解析を行い検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1)自記式食事歴質問票の購入、質問票記入状況点検等を行う研究参加者の日当および研究参加者および主任・分担研究者らの旅費に使用する。2)採血後血中サイトカイン類の測定に使用する。
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