2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23590809
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
西尾 信宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00278631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 達也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20150310)
北野 尚美 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40316097)
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Keywords | エネルギー摂取 / 食事調査 |
Research Abstract |
急速に高齢化が進展するとともに、寝たきりや認知症の高齢者が急速に増加し、高齢者のQOLおよび介護が問題となっている。こうした中で地域においても健康寿命の延長という観点から老化因子の特定と活用が期待されるが、現在まで老化を特定する確実なバイオマ ーカーは知られていない。一方カロリー制限(CR)の老化防止効果や健康寿命増大は、霊長類については確実視されており、ヒトのCRボランティア群においては、十分な栄養摂取により、体脂肪量の減少等、虚血性心疾患危険因子の改善が認められている。またいくつ かの血中因子の変動が認められている。老化を特定する確実なバイオマーカーは特定されていないが、これらの項目はヒトにおいても動物レベルにおいてもエネルギー制限に関連する指標と考えられ、老化とも関連している可能性がある。どの程度のエネルギー制限がヒトの寿命延長に効果があるかは決定されていないが、10~20%程度のCRは、各栄養素の基準1日摂取量値が保たれていれば、自由摂食時に対して正常で健全なレベルのエネルギー摂取とみなされ、健康で活動的な生活がおくれるとされている。この程度のエネルギー制限(低摂取)状態は、一般の市民においてもみられる状態である。今回の研究で主任研究者らは同意を得た地域住民の栄養調査を行い、平成24年度において調査参加者の摂取エネルギー計算を完了した。今後、当初の計画どうりエネルギー摂取と関連する可能性がある血中因子等を測定し(栄養調査と同時に対象者から血液は採取ずみ)、エネルギー摂取状況(計算済み)との関連を検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究についての科学研究費の交付決定内示が、平成23年度においては通常の年度より遅くなっていた。本調査は、調査対象自治体の健診実施時に並行して実施する計画となっている。そのため自治体担当者の協力なくしては本研究は実施できないが、前期交付内定時に、自治体においては平成23年度健診計画等がすべて決定済みで、その時点で申請者が申請時に計画していた交付決定年(平成23年)の栄養調査等の実施は不可能な状況であった。そのため栄養調査の実施および血液採取、対象者からの同意書取得が平成24年夏となった。平成24年度中において栄養測定とエネルギー計算は実施済みである。今後摂取エネルギーとの関連が想定される血中因子の計測を行い、血中因子の値と摂取エネルギーとの関連を測定する。研究手順・日程の見直し等を行い、研究最終年である平成25年度中に当初の計画を完了する見通しである。
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Strategy for Future Research Activity |
エネルギー摂取(制限)に関連すると考えられる血液中指標を、採取済みの血液より測定する。これら血中エネルギー制限関連項目と個々の1日摂取 ネルギーとの関連を検討する。あわせて血中エネルギー制限関連項目と各種検診項目の関連について統計解析を行い検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度計画費は主に採血ずみの血液より、摂取エネルギーとの関連が想定される血中因子の計測(血中サイトカイン類)に使用する。また研究費の一部は摂取エネルギーと血中因子の関連を検討する統計ソフト使用費などに充当する予定である。
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