2013 Fiscal Year Annual Research Report
対話型の保健・医療・福祉を指向した日本語版ヘルスリテラシー評価ツールに関する
Project/Area Number |
23590814
|
Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
杉森 裕樹 大東文化大学, スポーツ健康科学部, 教授 (20276554)
|
Keywords | ヘルスリテラシー / 対話型医療 / ヘルスコミュニケーション / 健康教育 / TOFHLA / Newest Vital Sign / リスクコミュニケーション / 国際情報交換 |
Research Abstract |
今年度は、研究協力者の須賀らにより、Ishikawaらの慢性疾患(糖尿病)患者を対象とした14項目ツール(FCCHL)を一般対象に拡張したHLS-14を開発した。(Environ Health Prev Med. 2013 Sep;18(5):407-15)さらに、このHLS-14を用いて、健康診断結果票の読解力とヘルスリテラシーが強く関係していることを明らかにした。(Environ Health Prev Med. 印刷中)一方、研究協力者の住谷らにより、Newest Vital Sign (NVS)日本語版が開発された。(PLoS One. 2014 Apr 24;9(4):e94582) また、ヘルスリテラシー領域を拡張して妊孕性リテラシーの調査票の開発を進めた。(研究協力者:前田ら)英国Cardiff大学のBoivanらにより開発されたCardiff Fertility Knowledge Scaleをもとに日本語版を開発した。(30th Annual Meeting of ESHRE - Munich 2014) 平成25年11月20-22日に台北で開催されたHLS-Asia第1回会合に参加し、杉森(研究代表者)及び石川(研究協力者)により、わが国のヘルスリテラシー研究の進捗状況を報告した。HLS-Asiaプロジェクト(http://ahls-asia.org/index.php)はEuropean Health Literacy Project(HLS-EU)のアジア版の国際共同プロジェクトであり、台北医科大学のChang教授が中心で、HLS-EUプロジェクトのオランダマーストリヒト大学のSorensenらが諮問委員として参加している。また、来年度以降のHLS-Asia調査票日本語版の開発に向けて準備を始めた。
|