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2012 Fiscal Year Research-status Report

慢性腎臓病に伴う甲状腺機能異常と循環器疾患危険因子に関する疫学研究

Research Project

Project/Area Number 23590819
Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

櫻井 勝  金沢医科大学, 医学部, 准教授 (90397216)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中川 秀昭  金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
由田 克士  大阪市立大学, 生活科学研究科, 教授 (60299245)
Keywords疫学 / 生活習慣病 / 内分泌学
Research Abstract

本研究は,現在追跡中の職域コホート集団を対象に,「慢性腎臓病の循環器疾患リスク上昇の原因の一つとして,腎機能低下に伴う甲状腺機能低下が影響している」という仮説を検証する目的で,健常成人の腎機能が甲状腺機能の変化に及ぼす影響,およびその循環器疾患危険因子との関連を評価することを目的とする.
平成24年度は,平成23年度に作成したベースライン時のデータセットをもとに,甲状腺機能と肥満についての横断研究を行った.また,対象者のベースラインから3年後の甲状腺機能を測定し,縦断的なデータセットを作成に向けた準備を行った.
1)ベースラインのデータセットから,甲状腺機能と肥満との関係を横断的に検討した.36歳から55歳の男性1,044名,女性993名を対象に,甲状腺刺激ホルモン(TSH)と各種肥満の指標との関連を検討した.対象者の体重,body mass index (BMI), 腹囲の平均値は各々,男性で69.2 kg, 23.7 kg/m2, 83.2 cm,女性で55.3 kg, 22.3 kg/m2, and 74.3 cmであった.TSH四分位において,男性ではTSHが高いものほど,体重が多く(p for trend = 0.016),BMIが大きかった(p for trend = 0.019).喫煙と甲状腺機能は体重の関連において交互作用を認め(p = 0.013),TSHと体重の関連は非喫煙者のみで有意であった.TSHと腹囲とは有意な関連は認めなかった.女性では,TSHと肥満の指標との間に関連は認めなかった.今回の検討から,特に男性においてTSHと肥満の関連に喫煙が大きく影響することが明らかとなった.
2)対象者の所属する企業の定期健康診断を利用して,ベースラインから3年後の甲状腺機能を測定した.35歳以上の男女2,884名に対して甲状腺刺激ホルモンの測定した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

ベースラインのデータセットを用いた横断的な解析を行った.
また,ベースラインから三年後の甲状腺機能の反復測定を行った.
これらは,研究計画の予定通りであり,順調に進展している.

Strategy for Future Research Activity

平成24年度の企業の健康診断の結果を収集する.収集した健診データと平成24年に測定した甲状腺機能検査値,およびベースラインのデータセットとを結合する.作成した縦断データセットをもとに,3年間の甲状腺機能,腎機能,および動脈硬化危険因子の変化を求め,3年間の甲状腺機能の経時的変化におよぼす腎機能および栄養学的要因の影響の評価,および3年間の甲状腺機能の変化が,肥満や代謝異常などの循環器疾患危険因子の変化におよぼす影響の評価を行う.
特に当初の研究計画における問題点や変更事項はない.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

該当なし

URL: 

Published: 2014-07-24  

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