2013 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリック症候群への生活習慣教育の総合評価:メタボシミュレータ利用とメタ分析
Project/Area Number |
23590831
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
山岡 和枝 帝京大学, 大学院公衆衛生学研究科, 教授 (50091038)
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Keywords | メタアナリシス / メタボリック症候群 / 生活習慣教育 / 多変量 / 評価 |
Research Abstract |
本研究は、メタボリックシンドローム(MeTS)改善のための生活習慣病予防のための教育効果の評価に関する研究として、システマティックレビューとメタアナリシスを実施することを目的とした。 本研究での研究仮説は「生活習慣教育プログラムに基づく教育を行った群は、それを行わなかった対照群に比べてメタボリックシンドローム(MeTS)からの改善がみられ、また、その診断基準の個別のリスクファクターの改善が見られる。」とした。そしてこの評価研究を、特に多変量メタアナリシスおよびネットワーク・メタアナリシスの方法論のレビューを行うとともに、実際のデータでの解析への応用という観点から、検討した。具体的には階層的メタアナリシスの方法論の検討、最終文献レビュー、Publication biasの検討、メタアナリシスの実施、メタボリックシンドロームへの生活習慣教育の効果の総合的評価を実施した。 多変量メタアナリシスについては、固定効果モデルによる分析では"borrow of strength"の効果を認めたが、変量効果モデルではまだ解が得られなかった。今後は固定効果モデルによる分析でのバイアスや変量効果モデルの適用等について、さらに検討する必要がある。他方、ネットワーク・メタアナリシはメタアナリシスの方法論として、近年、様々な分野で用いられつつある。そこでネットワーク・メタアナリシスの方法論の理論的検討を行ったところ、一致性の問題など、まだ検討すべき事項があることがわかった。この点も含めて、応用に関しての検討は今後の課題である。以上の結果は国際学会(国際臨床統計学会)等に発表し、結果の一部について論文の作成を行い、国際誌に投稿した。
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Research Products
(14 results)