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2013 Fiscal Year Annual Research Report

高齢者における骨粗鬆症が動脈硬化性疾患の発症に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 23590833
Research InstitutionTokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology

Principal Investigator

吉田 英世  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (00242735)

Keywords骨粗鬆症 / 動脈硬化 / 脳卒中 / 心筋梗塞
Research Abstract

【目的】本研究では、加齢に伴い骨から吸収されたカルシウムが動脈に沈着しやすくなり動脈硬化を引き起こすという仮説を明らかにするために、骨粗鬆症検診を受診した地域在住の2地域の高齢者(以下;対象A、B)を対象に、その後の脳卒中および心筋梗塞の発症について検討した。
【対象と方法】対象Aは、秋田県K村在住の65歳以上高齢者で、平成8年に骨粗鬆症検診を受診し、かつ、平成23年に面接調査を受けた338名(男性;117名、女性;221名)である。対象Bは、東京都I区在住の70~84歳の高齢者で、平成14年に包括的健康調査(初回調査)を受診し、かつ、平成24年に面接調査を受けた891名(男性;333名、女性;558名)である。いずれも初回調査では、骨量(前腕部:DXA法)を測定し、脳卒中および心筋梗塞の既往について問診した。追跡調査では、その後の新規発症について質問した。
解析は、地域・男女別に、脳卒中、虚血性疾患(脳卒中および心筋梗塞)の新規発症(対;非発症)をそれぞれ目的変数とし、説明変数には、初回調査の骨量(2区分)、年齢を用いたロジスティック回帰分析を行った。なお、初回調査時にて脳卒中、心筋梗塞の既往を有する者をそれぞれ除いて解析した。さらに、対象A、Bごとの各疾患別のオッズ比を、男女別にメタ・アナリシスによって、それぞれ統合したオッズ比を算出した。
【結果】骨量(低値 vs 高値)の新規脳卒中に対するオッズ比(95%信頼区間)は、男性は、1.22(0.97~1.49)、女性は、1.18(0.29~2.05)であった。また、同様に新規虚血性疾患に対するオッズ比(同)は、男性は、1.44(0.63~2.26)、女性は、1.15(-0.26~2.56)であった。
【まとめ】脳卒中では、男性において、骨量低値群で新規発症の危険性が高い傾向がみられた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 地域在住高齢者における骨粗鬆症(低骨量)が動脈硬化性疾患の発症に及ぼす影響2014

    • Author(s)
      吉田英世、金 憲経、吉田祐子、小島成美、金 美芝、清水容子、平野浩彦、鈴木隆雄
    • Organizer
      第16回日本骨粗鬆症学会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      20141023-20141025

URL: 

Published: 2015-05-28  

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