2012 Fiscal Year Research-status Report
循環器危険因子としての大動脈石灰化・大動脈径の測定意義についての疫学研究
Project/Area Number |
23590837
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Research Institution | 公益財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター(予防推進部・循環器病予防健診部・健康開発 |
Principal Investigator |
岡田 武夫 財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター(予防推進部・循環器病予防, その他部局等, その他 (70450921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大平 哲也 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50448031)
北村 明彦 財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター(予防推進部・循環器病予防, その他部局等, その他 (80450922)
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Keywords | 危険因子 / 心臓周囲脂肪 / 動脈硬化 / 心臓CT検査 |
Research Abstract |
心臓周囲脂肪の面積値および体積の計測を行った。まず、再現性に問題がないかどうかを確認した上で、計650名の心臓周囲脂肪の測定を行った。心臓周囲脂肪体積は、男女ともBMI、腹囲と正の相関を示し、女性のみで年齢と正の相関を示した。 対象を心臓周囲脂肪の体積の順で4群に分類して、冠動脈石灰化と頚動脈肥厚の有無のオッズ比を算出した。冠動脈石灰化ありと頸動脈肥厚ありのオッズ比は、双方とも、心臓周囲脂肪の最も少ない群と比較して、最も多い群で高くなる傾向が見られ、女性でより高い傾向が見られた。しかしながら、石灰化ではオッズ比は比較的低く、有意差もなかった。頸動脈肥厚では、オッズ比は比較的高くなり、とくに女性ではp値も比較的低くなっていた。よって、女性において心臓周囲脂肪は頸動脈肥厚と強固な関連をもつものと推測できる。 平成25年度はこれまでに得られた知見をもとに様々な指標と心臓周囲脂肪の計測値などとの関連を検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は大動脈径の測定に加えて、心臓周囲脂肪についても計測を行った。動脈硬化との関連について一定の知見が得られたが、生活習慣などとの関連については解析が十分進んでいるとは言いがたい状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
計測の作業については、合計600名あまりの測定を終了することができ、解析の準備が十分に整ったと考えられる。今後は計測値と生活習慣や各種危険因子との関連を追及していく。また、計測で不足している分が判明すればその都度計測を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今回は、計測値をもとに動脈硬化の危険因子との関連を追及する。まず、計測の対象者の年齢、性、高血圧、肥満度等の循環器危険因子別にその分布をみる。その後、各種循環器危険因子(冠動脈石灰化スコア、頸動脈内膜中膜複合体厚、血圧、脂質検査、血糖値など)、現病歴(高血圧、脂質異常症、糖尿病)、生活習慣および各種社会心理学的因子との関連についての検討を進めていく。
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Research Products
(1 results)