Research Abstract |
DNA鑑定技術が飛躍的に進歩した現在, 劣化DNA試料においても同様に精度の高いDNA鑑定が可能となるシステムの構築が急務であり, 劣化DNA試料に対する極めて精度の高い個人識別を可能とすべく、劣化試料分析における1つのプロトコールの構築を目的とした研究 を遂行している。 現在までに, X染色体上の16 SNPs ( rs4827155, rs471205, rs7884160, rs16982419, rs985251, rs3813932, rs6630351, rs4132871, rs5966270, rs7471388, rs6641116, rs6521038, rs5990560, rs5959408, rs414960, rs3006142 ) のMini PCR-SNPs法を考案し, 論文発表に至った( Development of multiplex assay with 16 SNPs on X chromosome for degraded samples. Legal Medicine 14;11- 16:2012. )。 さらに, Y染色体上のSNPsについてもYCCに準じた24SNPs( SRY465, M95, P31, M88, PK4, M116.1, IMS-JST022457, M125, M151, P12 0, P42, M179, P120, M242, RPS4Y711=M130, M231, P31, P191, M119, IMS-JST021355, M15, P99, M179, M122 ) について系統樹分類を試み, 3つのマルチプレックスシステムの構築に成功した。今後は劣化DNA試料への有効性の検討を加えていく。
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