2014 Fiscal Year Annual Research Report
アルコール性肝障害の進展メカニズムと突然死との関連性について
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23590850
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
藤宮 龍也 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50219044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
劉 金耀 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60379956)
白鳥 彩子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90593301)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | アルコール / 肝障害 / 脂肪肝 / 突然死 / 大酒家 / 心筋症 / 法医学 / アルコール医学 |
Outline of Annual Research Achievements |
アルコール性肝障害の進展メカニズムと突然死との関連性を調べることを目的に、慢性アルコール性肝障害を発症した動物モデルを作成し、不整脈性の突然死とアルコール性肝障害との関係を調べる研究である。アルコールは全身に影響を及ぼし、肝臓と中枢神経系の障害が有名であるが、同時に心臓や膵臓・内分泌系・生殖系などいろいろな臓器に障害が生じる。特に、死因としてはアルコール性肝硬変やアルコール性肝炎が注目されているが、アルコール飲酒者がほとんど肝障害が軽度にもかかわらず、突然死することが知られ、大酒家突然死症候群といわれている。法医学領域の突然死としては無視できない割合を占めており、その病態はよく知られていない。そこで、本研究はアルコール性臓器障害の中でも肝臓と心臓に焦点をあてて研究を行うものである。 慢性アルコール性肝障害を安定的に発症させる動物モデルを使い、突然死の生じやすい時期と慢性アルコール投与状態の検討を行った。アルコール投与法としてはリーバー食といわれるアルコールとカロリーを調整した液体流動食を使用した。その結果、慢性アルコール投与後の離脱期に特に不整脈が生じやすいことが確認された。この実験条件の下で、コントロール群と慢性アルコール投与継続群、慢性アルコール投与後離脱後1日・3日・1週間・2週間・3週間での実験動物の状態を観察し、突然死と肝障害の関係を病理形態学的に検討した。慢性アルコール投与後の離脱期を経た後の期間では突然死はほとんど認められなかった。肝臓では脂肪沈着と星細胞の増生が認められ、星細胞の活性化が示唆された。心臓では心筋間質の線維化傾向が認められた。今後、心臓突然死についての更なる検討が必要と考えられる。
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Research Products
(1 results)