2013 Fiscal Year Annual Research Report
超高速UFLC/リニアイオントラップタンデムMSシステムの法医学的応用
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23590857
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
李 暁鵬 (中内 暁博) 昭和大学, 医学部, 講師 (90245829)
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Keywords | 超高速UFLC / リニアイオントラップ / タンデムMS / マススペクトルライブラリー / 高速高感度分析 / ベンゾジアゼピン系薬物 / 非ステロイド系抗炎症鎮痛薬 / カルバペネム系抗菌薬 |
Research Abstract |
1.平成23~24年度の研究結果を基にした実際例への応用 ボランティア6名(昭和大学倫理委員会承認番号:861及び862)にdiazepam (10 mg)、triazolam (0.5 mg)、Lorazepam (50 mg)、Zaltoprofen (80 mg)、Ibuprofen (200 mg)およびDiclofenac (25 mg)をそれぞれ経口投与し、確立した生体試料直接注入UFLC/MS/MS迅速分析システムを用い、実際例の検討を行った。diazepam およびtriazolamは投与1時間後、Lorazepamは投与2時間後血漿中からそれぞれの未変化体が感度良く検出され、血漿中濃度がそれぞれ39.8、0.56および3.82ng/0.1mlであった(TIAFT51th,Program and Abstracts, p121, 2013)。また、Zaltoprofen、IbuprofenおよびDiclofenacは投与2時間後血漿中から何れの未変化体も感度良く検出され、血漿中濃度がそれぞれ2.8、9.2および0.24μg/mlであった(J Pharm Biomed Anal. 88巻, 71-80頁, 2014)。 2.カルバペネム系抗菌薬について生体試料直接注入HPLC/MS/MS迅速分析システムの確立 5種類のカルバペネム系抗菌薬(Biapenem、Panipenem、Imipenem、DoripenemおよびMeropenem)はESI法を用いたPositive Modeが最適であった。5種類のカルバペネム系抗菌薬は3分以内に分離良く検出され、回収率は24-84%で、50-2000ng/0.02mlの範囲で良好な直線性が得られ、検出限界は25ng/0.02mlであった。更に、ボランティア2名ずつ(昭和大学倫理委員会承認番号:1250)にMeropenem (1g)およびDoripenem (1g)をそれぞれ経静脈投与し、実際例分析を試みたところ、MeropenemおよびDoripenemの未変化体は投与4時間後も感度良く検出され、血漿中濃度がそれぞれ59-64および64-82ng/0.02mlであった。
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Research Products
(8 results)