2011 Fiscal Year Research-status Report
認知機能と糖代謝の相互作用-しい治療ターゲットとしてのAngIV-IRAP系-
Project/Area Number |
23590877
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大石 充 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50335345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 浩一 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00528424)
樂木 宏実 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20252679)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 実験動物 / 組織学的検査 |
Research Abstract |
APP×ob/ob マウスおよびAPP×NSY マウスの作成を試みたが、繁殖に時間を要している。作成の期間を利用してACE2ノックアウトマウス(AngIV-IRAP 系が賦活化している)を用いて、脳内AngIV-IRAP 系の分布を脳内in vivo autoradiography で検索した。また認知機能をMorris 水迷路試験で確認をして、糖代謝関連(体重、内臓脂肪重量、グルコース負荷試験(iPGTT)、血漿インスリン量、脳内インスリン量(ELISA)、in vivo insulin stimulation assay)の測定および脳変性関連(脳重量、神経線維(ChAT 染色)、脳内Aβ量定量および染色、脳血管Aβ40染色・定量、脳血管RAGE(receptor for AGE)染色・定量)をおこなった。現在、豪州Monash UniversityのChai SY 博士よりIRAP ノックアウトマウスを御供与して頂く手続き準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
APP×ob/ob マウスおよびAPP×NSY マウスの作成を試みたが繁殖に時間を要していることが研究を遅らせている最大の問題である。APPマウスは繁殖にはあまり問題がないはずでありトラブルシューティングを行っているところである。我々が用いたAPPマウスそのものの問題をなくすために大阪大学内の他の研究室よりAPPマウスを譲り受けて再度繁殖にチャレンジをする予定である。その間の時間を有効に使用するために、我々が安定して使用しているACE2ノックアウトマウスがAngIV-IRAP系が亢進しているはずなので、これらを用いてAPP×ob/ob マウスおよびAPP×NSY マウスの予備実験を行っているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
APP×ob/ob マウスおよびAPP×NSY マウスの作成にまず全力を注ぎたい。これが作成され次第、計画していた以下の課題について順次行っていく。脳内AngIV-IRAP 系の分布(in vivo autoradiography)およびOsmotic mini-pump を用いて、AngIV 1.44 mg/kg per day を8W のAPP×ob/ob マウスおよび6Mo のAPP×NSY マウスに1 ヶ月間経静脈的にinfusion して認知機能評価(Morris 水迷路試験)および糖代謝関連(体重、内臓脂肪重量、グルコース負荷試験(iPGTT)、血漿インスリン量、脳内インスリン量(ELISA)、in vivo insulin stimulation assay)、脳変性関連(脳重量、神経線維(ChAT 染色)、脳内Aβ量定量および染色)、脳内血管関連(脳血管Aβ40染色・定量、脳血管RAGE(receptor for AGE)染色・定量、脳血管IL-6 染色・定量)を行う。これは23年度にACE2ノックアウトマウスを用いて行っていた系なので、ストレスなく敢行できるものと考えている。これと平行してIRAPノックアウトマウスの研究も合わせて行っていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ダブルノックアウトマウス作成に最も多くの研究費が割かれる: 850,000円染色キットや抗体: 300,000円インスリンやAβの測定: 250,000円
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